昨日、韓国のソウル市が2032年の夏季オリンピックに北朝鮮の平壌市と共同で開催する案をIOCに提出した。
そもそも2032年は先日のIOCの発表でオーストラリアのブリスベンが有力候補になっている。
これに対してソウル市は「遺憾」を表明して割り込ませて来たというわけだ。
驚くことに韓国側は北朝鮮側との合意を得ておらず、明らかなフライングだ。
時を同じくして北朝鮮から各国の外交官がコロナ蔓延で自国に避難している旨の報道も入ってきた。
情報がまず出てこない北朝鮮から出た事をみればかなりパニック状態になっていると見て間違いない。
北朝鮮にはコロナ感染者がいないと豪語していた。
しかしただでさえ食糧事情が悪く衛生設備の整っていない北朝鮮にいないはずがない。
という事で北朝鮮は2032年のオリンピックどころの話ではないだろう。
では百歩譲ってあと数年でコロナも完全に沈静化して北朝鮮も従来の状況に落ち着いたとして韓国との共同開催を考えてみた。
そもそも大前提として休戦中の二国の軍事境界線を超えて行き来したいと思う選手や観客はいるのか?
下手をすると北朝鮮側から出国出来なくなる可能性さえある。
それではその問題もクリアしたとしよう。
では北朝鮮側に国際基準に準じた競技施設を作る経済力があるのか?
仮に中国や韓国の経済的後ろ盾で作れたとしても将来的に維持する事が出来るのか?
大量の選手や関係者そして観客を受け入れるホテルの問題はどうするのか?
また外国人の交流を極端に制限されている平壌市民をどうするのか?
とまあ問題だらけでIOCでは議論の土俵にさえのらない様な気がする。
そもそも経済破綻を危惧されている韓国に果たしてどれだけの余力があるのかも疑問だ。
まさか2002年の日韓ワールドカップのようにジャパンマネーを狙っているのかとも思いたくなってしまう。
ノージャパンを国是とするならばこちらを向かずに独自でやって欲しいものだ。
国際的な恥を晒すまえに開催案は取り下げたほうが良いのでは?