1603年に徳川家康が江戸に幕府を開いて以来、実質的な都は江戸(東京)に移った。
それからおよそ400年経つが未だに遷都の議論は出てこない。
一国の都を動かす事は国家百年の計どころの話ではないという事だろう。
さて3月も中盤になりそろそろ自分は冬用のスタッドレスタイヤから夏用タイヤに履き替えようと思っている。
実を言うと今年も雪道らしい雪道を走らずにタイヤを交換する事になりそうだ。
雪国の方には本当に申しわけないがこれが首都東京を中心とした関東平野部の実情なのだ。
確かに北関東の山間部には降雪があるが、まず平野部に積もらない。
今年も1月ぐらいから平野部にも降雪の天気予報が出ていたが結局雨交じりのみぞれがパラついて終わってしまった。
実はここに東京から都が移らない理由があると思っている。
冬場でもほとんど雪が降らないという事は都としてかなりのアドバンテージだと思う。
かと言って水源にも困らない。
関東の西から北西側の山々を源流とする河川が東京と中心とする首都圏を潤している。
山梨県と埼玉県の県境の笠取山を源流とする多摩川。
埼玉県と山梨県と長野県の県境の甲武信ヶ岳を源流とする荒川。
そして群馬県と新潟県の県境の大水上山を源流とする利根川だ。
自分は関東に長年住んでいるが水源枯渇の黄色信号が灯った事があっても完全な渇水になった記憶がない。
そういう意味においても東京都を中心とした首都圏は日本の中でもっとも気候の恩恵を受けている地域ではないだろうか?
徳川家康を関東の辺境に左遷したと思っていた豊臣秀吉の思惑は大幅に外れてしまった格好だ。
まさかこの地が400年以上続く都になるとは夢にも思わなかっただろう。
奈良しかり京都もしかり都になる地にはそれなりの理由というものがあるのだろう。
でもこのままで良いとも思わない。
今朝も地震があったが東京を中心とした関東地方には絶えず地震のリスクが付きまとう。
早急な遷都が無理なら全国に東京のバックアップする都市を分散させるべきだ。
国家百年の計とはそういう事ではないだろうか?