日本は左側通行を採用している。
日本人はそれに違和感を感じず日々を生活している。
でも世界的にみたら圧倒的に多いのは右側通行だ。
明治政府が近代国家のお手本としたのはイギリスだった事は有名だ。
当時のフランスやアメリカが大統領制に移行していた時期だ。
天皇という存在があった日本にとって立憲君主制であったイギリスの政治は理想的とされたのだと思う。
その影響もあるのかイギリスから入ってきた文化も多い。
その文化の一つが交通における左側通行だろう。
そもそもなぜ日本はイギリスの左側通行を導入したのか?
一説によると江戸時代から根付く武家文化に関係しているらしい。
当時の武士は右手で刀を握るために左腰に刀を差していた。
右側通行にしているとお互いの刀の鞘がぶつかり要らぬトラブルに巻き込まれかねない。
そこで江戸時代の道は左側通行が暗黙の了解で確立されていたというのだ。
そこにイギリスの左側通行文化が合流したというのが有力ではないだろうか?
これは結構、有名な話なのでご存じの方も多いと思う。
ところで気になるのが左側通行を採用している国はどのくらいあるのか?
世界でこの左側通行を採用しているのは55の国連承認国家と地域になる。
日本とイギリス以外で有名なところを挙げてみると「香港」、「インドネシア」、「インド」、「シンガポール」、「南アフリカ共和国」、「オーストラリア」、「ニュージーランド」、「パプアニューギニア」、「アイルランド」、「ジャマイカ」などになる。
左側通行の国は概ねイギリスが統治していた国が多いようだが旧オランダ領のインドネシアなどは何故だろう?
日本の刀のようにその国特有の事情があるのだろう。
さて自分は海外で車を運転した経験がないのだが、コロナも落ち着いたら国際免許をとって陸続きの欧州などはドライブしてみたいと思っている。
そこで良く聞くのが海外では知らない間に反対車線を走っているという事。
これ笑い話で済んでいるうちはいいが冷静に考えると正面衝突の可能性さえある。
最近は海外から日本に来て運転している外国人も多い。
右側通行のアメリカ人や中国人が普通に運転していると思うと高齢者の逆走並みに怖い話になりそうだ。