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部品復刻でマツダ車支える自負

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自動車部品製造の日清紡精機広島(東広島市)は、1967年に東洋工業(現マツダ)が発売したコスモスポーツの部品の復刻に乗り出した。

長年乗り続ける根強いファンの要望に応え、補修用に製造する。

 

かつて辰栄工業の社名で、創立100年を迎えたマツダの子会社として浮沈を共にしてきた。

経営基盤は変わったものの、会社の礎となった技術を受け継いでいく考えだ。

 

▽3Dスキャナーで現物計測

 

コスモスポーツは世界初の量産ロータリーエンジン(RE)車。

生産した1200台弱のうち今も300台ほどが現役とみられる。

 

部品の復刻は、国内外の所有者でつくるコスモスポーツオーナーズクラブから要望を受けて決めた。

 

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コスモスポーツ

 

まずは昨年12月、ブレーキペダルを踏む力をタイヤに伝える金属部品など3種類100セットを、初めて同クラブに販売した。

辰栄工業時代に手掛けたが社内には現物が残っておらず、クラブ会員の車の部品を3Dスキャナーで計測して再現した。

 

別の部品を求める声もあり、生産を検討している。

辰栄工業は1952年に消防ポンプの製造で設立。

 

東洋工業の草創期を率いた松田重次郎氏と長男恒次氏の2代の社長から支援を受けた。

54年に自動車部品を始め、後にマツダの子会社になった。

 

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経営不振に陥ったマツダの合理化策で2001年、ドイツ大手の傘下へ。

07年から日清紡グループに加わった。

 

今はマツダの新型エンジン「スカイアクティブ―X」の部品なども供給している。

旧型車の部品は点数が少なく、大きな売り上げは見込みにくい。

 

ただ、社員約70人のうち半数は辰栄工業時代に入社し、三輪トラックの時代からマツダ車に携わってきた自負がある。

RE車のRX―7の部品生産も続ける。

 

自身も生え抜きの大川等社長は「新型車だけでなく長年のファンを大事にしてマツダのブランドを支える。

社内の技術伝承にもなる」と力を込める。

 

広島県内では、マイクロテクノ(東広島市)もRE燃焼室の気密性を保つアペックスシールを生産している。

マツダは12年から新規のRE車を生産していないが、交換用に供給を続ける。

 

この部品を製造するため71年に東洋工業が設立した高屋製作所を起源とする会社で、日清紡精機広島と同じく経営基盤が変わりながらも世界で唯一の技術を守り続けている。(中國新聞デジタル)

 

 

日本の自動車産業の強味はその傘下にある下請け企業にあるという。

有名な「トヨタピラミッド」の裾野には10万社あるというから驚きだ。

 

記事にある下請け企業は本当にユーザー想いの会社だ。

 

 

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