東京というか首都圏には「羽田空港」と千葉県に「成田空港」の二つの空港がある。
ふたつとも国際空港であり世界的にみても旅客数、貨物数では上位にランクされる空港だ。
ところで関東地方にはひとつ国際線を有する空港がある事はご存じだろうか?
それは茨城県にある「茨城空港」である。
東京都には調布空港があるが伊豆諸島方面の国内線のみのためカウントしていない。
地方に方にとってはその茨城県自体がピンとこないだろう。
茨城県は北関東三県の一番東側に位置している。
北側を福島県、南側が千葉県と隣接している。
県庁所在地は「水戸黄門」で有名な水戸市だ。
ただ茨城県には全国区で有名は観光地これといってない。
「県の魅力度ランキング」では毎年のように最下位争いをしている。
さてその茨城空港だがもともとは航空自衛隊が管理する百里基地だった。
2010年に茨城空港として民間共用空港になって今にいたっている。
当初は関東地方三番目の空港ということでかなりの苦戦が予想された。
ところが蓋を開けてみたら思った以上に善戦しており乗降客数を確実に伸ばしている。
何といっても世界最大の都市圏人口を抱える東京の外郭地域ということで人口のバックボーンはしっかりしている。
現在はコロナ騒動で運休しているが、国内線はスカイマークが「新千歳線」、「神戸線」、「福岡線」、「那覇線」を飛ばしている。
福岡線は今月12日から運行を再開して他の路線も今月19日から運行を再開予定だ。
また国際線では、春秋航空(中国)が「上海線」と「西安線」をまたタイガーエア台湾(台湾)が「台北線」を飛ばしている。
こちらは春秋航空は今月末に、またタイガーエア台湾が8月末に再開予定となっている。
こう見ると福岡空港や新千歳空港までは到底及ばないがその他の地方の空港よりは路線は充実しているようだ。
さてその茨城空港だが少々不便なところにある。
そこで茨城空港は駐車場を無料にしてその不便さをカバーしている。
東京都心部からでも高速でおよそ60分。
羽田で有料の駐車場に払う事を考えると決して悪い選択でもなさそうだ。
現在、関東地方意外ではほぼ各県に一空港があるような状態だ。
無いのは山梨県、岐阜県、三重県、京都府、奈良県となる。
ただこれらの県も隣接する県には大きな空港がある。
そう意外かもしれないが日本は空港過剰国家でもあるのだ。
今後、それらの空港の淘汰は必至だ。
空港利用客確保のために茨城空港のように駐車場無料という作戦も増えるだろう。
茨城空港は虎視眈々と首都圏の客を狙っている。