自分が新卒で就職した当時は週休二日制も定着していなかった。
だからゴールデンウイークなどの連休になると心ときめいたものだ。
ところが現在の会社のそのほとんどが週休二日制になっているので社員に連休の有難みなど毛頭感じられないだろう。
昨年のゴールデンウイークは曜日まわりもよく10連休になった会社があった事を記憶しているだろうか?
当時、働き方改革が叫ばれ始めた頃だ。
経営者側にしてみれば生産の辻褄を合わせるためにかなり頭の痛かったのではないだろうか?
結局、その歪みは非正規労働者に頼る事になる。
働き方改革で10連休で休暇を取る人の裏側で低賃金で働かされる非正規労働者がいた。
働き方改革の矛盾と言われる部分だ。
最近では人手不足から24時間営業をやめる外食産業が増えてきた。
正月に店を閉める外食産業も増えている。
また本日開業したJR東日本の山手線の新駅である高輪ゲートウェイには無人のコンビニが設置された。
働き方改革の裏側で雇用の減少が始まっている。
これも働き方改革の矛盾ではないだろうか?
ということで昨年の10連休は課題を残した結果になった。
さて今年のゴールデンウイークは多くの方が5連休になりそうだ。
ただゴールデンウイークまでに新型コロナウイルス騒動が完全に収まっているとは到底思えない。
皆さんがゆっくりできる連休になるかどうかは怪しいだろう。
現在、各企業には二極化が起きている。
衛生関係の商品を製造しているメーカーは休みなしのフル稼働状態。
片や飲食業やサービス業は閑古鳥が鳴いている。
結局、会社が売り上げを伸ばして業績が上がっている状態でないと働き方改革を遂行できない。
売上が下がれば休み返上でも働かざるを得ないのだ。
大手企業の尺度で働き方改革を進めても中小零細企業には無理がある。
そして何よりもその音頭を取っている官僚自体が働き方改革になっていないのだ。
予算編成の際には財務省の官僚が徹夜続きになるという。
まさに働き方改革の矛盾。
現状とにかく急いでメスを入れていただきたいのが非正規労働者の処遇だ。
今年やるのかやらないのかわからない東京オリンピックの建設特需は一段落してしまう。
一説には建設業界が一気に不況に陥るとまで言われている。
その影響をもっとも受けそうなのが非正規労働者だ。
政府は新型コロナウイルス騒動で忙殺されているが非正規労働者も待ったなしなのだ。