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Fランク大学の意味

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最近、「Fランク大学」という言葉を耳にした事はないだろうか?

それではFランク大学の意味はご存じだろうか?

 

学業から離れて久しいシニアの皆さまにはほとんど縁のなくなった「偏差値」。

「Fランク大学」とは大手予備校である河合塾が設定した大学の偏差値ランキングにおいて35未満の大学を指している。

 

また定員割れで偏差値が算出できない大学も含まれている。

ここでは具体的な大学名を出すのは控える。

 

ステマの問題点

 

興味のある方は「Fランク大学 一覧」あたりのキーワードでググれば見ることができるだろう。

ただ自分が問題にしたいのはこれだけ多くのFランク大学を作ってしまったことだ。

 

日本にはおよそ800近い4年制大学がある。

これは世界でもかなり多いほうだ。

 

だから巷は学士様だらけ。

それ自体は問題ないのだが大学に進学をしなかった人達は、仕事の職種における線引きがはっきりされる様になってしまった。

 

どんなに能力のある高卒の人間でもブルーカラーからホワイトカラーへ変わる事はかなり難しい。

学歴社会の歪みともいえるだろう。

 

ところが学士が増えすぎたことにより学士の中でさえ職種における線引きが行われている。

大学の偏差値ランキングは学生もさることながら企業側のニーズのほうが大きかったのではないかと思う。

 

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偏差値の高い大学の卒業生を雇えば有能な社員になるという企業側の思惑もわからないでもない。

でも自分が見てきた限りでは有名大学を卒業した人が必ずしも有能な社員になっていたとは思えない。

 

よく自分は記事で「見た目9割」という表現を使う。

人間は見た目で9割を判断されてしまうのだ。

 

だから学歴社会においては「卒業大学9割」という判断になってしまうのだろう。

非常に悲しい現実だ。

 

 

それでは大学に行かないといけないと思う高校生は多いだろう。

ところが最近の統計では東京大学をはじめとする高偏差値大学の合格者は親の収入に比例するとされている。

 

裕福な家庭に育った子供のほうが高学歴になる。

貧しい家庭の子供は貧困スパイラルから脱出が出来ないのだ。

 

ましてや有利子付の奨学金を借りて無理して大学に行って返済不能になる人間が増えている。

教育が国民の人生の足かせになっているのだ。

 

そもそも人口が減ることがわかっているのに新規の大学に認可を認めてきた文科省にも責任がある。

といっても彼らは退官後の再就職先が増えるから何とも思っていないかもしれない。

 

今後、Fランク大学の閉鎖が進むかもしれない。

卒業生は果たしてどう思うのだろうか?

 

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