明日は関東でも雪が降るかもしれない。
例年、関東平野部では12月一杯は降雪がなかった様に思われる。
といっても関東で降る雪は東北や北海道に比べたらかわいいものだ。
ところが関東人ほど雪に弱い人はいない。
ちょっと降っただけで街は大騒ぎになってしまう。
というのもスタッドレスタイヤの保有率が低いからだ。
雪が多い地域の保有率は96%だが首都圏では40%程度に過ぎない。
確かに首都圏では一冬に2、3回程度しか降雪がない。
そのためだけにスタッドレスタイヤを買おうとする意識が低いのだ。
特に仕事に車を使わない人は雪が降れば乗らなければ良いだけだ。
交通インフラが整っている首都圏だからこそ生まれる意識だろう。
スタッドレスタイヤの効果は絶大だと思う。
ところが山間部ではスタッドレスタイヤを装備していても想定以上の積雪で車が立ち往生する事態が起きる。
山間部での立ち往生は生死にかかわる。
国土交通省は「タイヤのチェーンの装着」を義務づける全国の13区間を指定している。
この区間はスタッドレスタイヤを履いていようとタイヤチェーン装着が義務化される。
国土交通省の「タイヤへのチェーンの装着」の条件とは
「大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような異例の降雪時」
「勾配の大きい峠部でこれまでに大規模な立ち往生などが発生した区間」
としている。
一般国道は
国道112号 山形県内の西川町志津~鶴岡市上名川の区間27km
国道138号 山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走字御登口の区間9km
国道7号 新潟県内の村上市大須戸~村上市上大鳥の区間16km
国道8号 福井県内のあわら市熊坂~あわら市笹岡の区間4km
国道54号 広島県三次市布野町上布野~島根県飯南町上赤名の区間12km
国道56号 愛媛県内の西予市宇和町~大洲市松尾の区間7km
が対象となる。
また高速道路としては
上信越道 長野県の信濃町IC~新潟県の新井PAの区間25km
中央道 山梨県内の須玉IC~長坂ICの区間9km
中央道 長野県県内の飯田山本IC~園原ICの区間10km
北陸道 福井県の丸岡IC~石川県の加賀ICの区間18km
北陸道 滋賀県の木之本IC~福井県の今庄ICの区間45km
米子道 岡山県の湯原IC~鳥取県の江府ICの区間34km
浜田道 広島県の大朝IC~島根県の旭ICの区間27km
が対象となる。
これはかなり混乱すると思う。
一般的にスタッスタッドレスタイヤの効果は平地でしか発揮できない。
実はスタッドレスタイヤは雪の坂道には弱いのだ。
なので上記の道を降雪時に走る場合はチェーンを準備したほうが良いだろう。
ところでスタッドレスタイヤの寿命というのはご存じだろうか?
走行距離にもよるので一概に言えないが一般的には3~5シーズンぐらいと言われているのだ。
お持ちのスタッドレスタイヤの寿命が気になった方は一度カーショップに行かれると良いだろう。
ただこの時期だと在庫はかなりタイトだと思うが。