昨年あたりから外国人観光客(概ね中国人)に無許可でタクシーの営業(白タク)行為をしている中国人が増えている。
現実的には日本人でも白タク営業をしている人もいるかもしれないが中国人ほど大胆ではない。
「白タク」の意味をご存じない方のために念のためにその意味に触れておく。
「白タク」とは営業許可を受けないでタクシー業務をする事だ。
通常のタクシーは営業許可を受けると緑ナンバーを交付される。
そのため無許可の「白タク」は緑ナンバーをつけないで白ナンバーで営業することになる。
そのため通称「白タク」と呼ばれているのだ。
中国人の白タク組織はネット上で中国人観光客を集めているので実態を掴み難いが事実。
また客は日本の警察に質問された場合はドライバーを「友人」と言えと教育されている。
中国人の白タクの検挙はかなり根気が必要だ。
来年に迫った東京オリンピックに向けて中国人による白タクと違法民泊はエスカレートしそうだ。
中国人は商売に関して法律違反をしようが利潤を追求する姿勢は本当に貪欲だ。
その姿勢だけは日本人も見習うべきところがある。
ただ日本は厳正な法治国家だ。
法律がすべてに優先される。
御用になってしまっては商売どころの話ではない。
そもそも白タクの罰則とはどうなっているのだろうか?
「道路運送法」では「3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」とされている。
そう白タクの罰則は決して軽くない。
語弊があるかもしれないが、日本人がやるには割の合わないビジネスなのだ。
ところでもしその白タクが事故を起した場合、自動車保険はどうなるだろうか?
仮に保険に入っている場合でも違法行為をしているということで保険会社が支払いを拒否する可能性もある。
料金が安いからと言って利用するのは非常に考えものだ。
「タダより高いものない」という言葉がある。
また「安物買いの銭失い」という言葉もある。
先人がお金にケチるとろくな事にならないという言葉を残してくれている。
日本人は価値のあるものを作って利益を得る事を美徳としてきた。
そのためには開発や生産にも時間をかけてきた。
ところが中国人は楽して早く利益を得ることを美徳としている。
そのためには手段を選ばないのだ。
このあたりの国民性は双方が簡単にはわかりあえないのかもしれない。
当面はイタチごっこになるが根気強く検挙していくしかないだろう。