最近では都内近郊でも駅前の商店街がシャッター通りになっている所がある。
夜間に明かりがついているのは、コンビニと学習塾そして居酒屋ぐらいだろう。
そもそもコンビニ自体も24時間経営を見直そうとしている。
商店街にこの閑散な状況を作っているのは国道のバイパス沿いに雨後の竹の子のように乱立した郊外型の商業施設だ。
ほとんど大手がチェーン展開をしている。
駐車場が広いのも顧客にとっては非常に有り難い。
これでは駅前の商店街は絶対に敵わない。
そもそも駅前で明かりがついている店自体がほとんどが大手チェーンだ。
コンビニだけではなく学習塾、居酒屋、クリーニング店もほぼチェーンだ。
この状況下で自営業で商売を続けていくのはかなり苦戦をしそうだ。
ところで自営業でも今後もやっていけるとされるている業種が二つあると言われている。
つまり大手がチェーン化をしたくても出来ない業種ということだ。
その自営業でおすすめの業種をふたつご紹介しよう。
ひとつ目は花屋さんと言われている。
確かに花屋さんに中堅のチェーンはいくつかあるがそのほとんどはほぼ個人経営の店だ。
その理由は花屋さんの商売とはどちらかというと「八百屋さん」に近いという事だ。
つまりその日に仕入れたものはその日のうちに完売させなくてはならない。
そのためある程度「決済権」を持った人間が店に常駐していて必要に応じて柔軟に売価をコント―ルする必要があるからだ。
簡単にいえば大口の客が来て値引きを求められても本部に確認が必要なチェーン店では店をまわせないという事だ。
ふたつ目は美容院と言われている。
美容院は店に客が着いているのではなく、担当美容師に客がつくと言われている。
この担当美容師はある程度の顧客を確保したら顧客を持って独立していく事になる。
だから美容院のチェーン店は少ないのだ。
床屋さんはどんどんチェーン展開していくのに美容院はチェーン展開出来ない理由がここにあるのだ。
女性は慣れ親しんだ人にしか髪を触らせない保守的な部分がある。
という事でこの二業種に関しては大手がチェーン展開をし難い背景がある。
これから自営業を始める方にはおすすめの業種という事になる。
とはいえ商売は水物だ。
個人の責任において起業をして欲しい。