新学期に入り子供達には憂鬱な二学期が始まった。
憂鬱ながらも生徒は皆揃って二学期を迎える事ができた学校の生徒は幸せだろう。
悲しいかなこの夏もお盆の時期を中心に水の事故、とりわけ海の事故が多かった事は記憶に新しいだろう。
不幸にも命を落としてしまった生徒がいる学校の二学期のスタートは容易に想像ができる。
この悲しい事故が毎年起こっているのに避けきれないのが「離岸流(りがんりゅう)」の存在ではないだろうか?
「離岸流(りがんりゅう)」とは沖合から岸に向かって打ち寄せる波が沖に速いスピードで戻ろうする流れの事である。
幅にして10~30mと言われており決して広いわけではない。
海水浴場のみならずどこの海岸線にも「離岸流」が発生しているのだ。
特に水泳に自信がある人でもその流れの速さから事故に巻き込まれるという。
離岸流を英語でいうと「offshore current」という。
「offshore」とは「沖合」を意味する。
「current」には「潮流」や「海流」の意味がる。
「沖合への潮流」という事で「離岸流」という言葉よりもその危険性がわかり易いと思う。
もしこの「離岸流」で沖合に流されてしまったらどうすれば良いのか?
無理して岸に戻ろうせずに岸と並行に横に泳ぐ事が重要なようだ。
「離岸流」には一定の幅があるがそれを抜けてさえしまえば沖合に戻る流れからは解放される。
ただ流されている状態でその冷静な判断が出来るか難しい。
「溺れるものは藁を掴む」というからだ。
そもそも海は泳ぐところではないと思っている。
波があるしまともな水泳は現実的に難しい。
本格的に泳ぎたかったらプールの行けば良いのだ。
海では足が付くところで戯れていれば良い。
それが安全な海水浴というものだ。
特に夏場の海はビールなどアルコールが入る可能性がある。
表現は良くないが飲酒して海に入るのは自殺をしに行くようなものだ。
特に若い頃は虚勢を張りたがる。
虚勢を張って命を落としてしまったらあまりにも悲しい。
この夏の海難事故がすべて「離岸流」が原因とは思わないが、来年の夏には少しでも海での事故が減る事を祈りたい。
もう一度言おう。
離岸流を英語でいうと「offshore current」だ。
「沖合への潮流」という事を覚えていて欲しい。