好評の三桁国道、今回は490号から499号まで旅してみたい。
近畿地方から中国地方を走ってきた480番台。
490番台はどこに進むのか?
国道490号 (山口県宇部市-山口県萩市)
国道491号 (山口県下関市-山口県長門市)
国道492号 (香川県高松市-高知県長岡郡大豊町)
国道493号 (高知県高知市-高知県安芸郡東洋町)
国道494号 (愛媛県松山市-高知県須崎市)
国道495号 (福岡県北九州市-福岡県福岡市)
国道496号 (福岡県行橋市-大分県日田市)
国道497号 (福岡県福岡市-佐賀県武雄市)
国道498号 (佐賀県鹿島市-長崎県佐世保市)
国道499号 (長崎県長崎市-鹿児島県阿久根市)
国道490号の起点である宇部市は人口17万を擁する山口県第三位の都市だ。
言わずと知れた宇部興産の企業城下町でもある。
その存在感は強大で宇部市内から美祢市に至る宇部興産の専用道路である「宇部興産 宇部・美祢高速道路」を所有している。
全長はおよそ32kmで日本一長い私道だ。
さてその国道490号は中心駅と思われがちなJR山陽本線の宇部駅のちょっと離れたところに作られている。
実は宇部市の中心地はその宇部駅から南東の海岸沿いにあるJR宇部線の「宇部新川駅」になっている。
という事で国道490号はこの付近の松山町一丁目が起点になっている。
国道493号では高知県の県都である高知市から土佐湾を望むように東側に海岸線を進んでいく。
高知県安芸郡奈半利町までは国道55号と重複区間となっている。
奈半利町から北東に入っていくのが国道493号で終点の東洋町に進んでいく。
仮に奈半利町を曲がらずに国道55号を南下していけば室戸岬を経て北上後は同じく東洋町に至る事になる。
つまり国道493号は徳島方面への一般道でのショートカットルートになっている。
国道495号は福岡県の政令指定都市間を結ぶ国道3号のバイパスルートだ。
ただ福岡県の北側の海岸線を通る面白いルート取りをしている。
響灘や玄海灘を望むルートはドライブコースになりそうだ。
国道498号の起点である佐賀県鹿島市は九州新幹線長崎ルートにより振り回されてしまっている。
当初、長崎ルートは在来線である長崎本線と同じく鹿島-諫早ルートが有力と思われていた。
ところが蓋を開けてみると嬉野温泉-諫早ルートになってしまった。
それに輪をかけて鹿島市を通る在来線である長崎本線の第三セクター化案が出てきてしまった。
鹿島市にしてみれば踏んだり蹴ったりの話である。
そもそも長崎まで新幹線をフル規格で作っても博多駅までの短縮時間は僅か20分程度。
長崎県側の勇み足が今後の問題を更に大きくしそうだ。
国道490番台は四国から九州へと進んできた。
次回はどうもフィナーレを迎えそうだ。