東京の「羽田空港」と千葉県に「成田空港」が関東地方にはある。
ふたつとも国際空港で世界的にみても旅客数では上位にランクされる空港である。
ところで関東にはもうひとつ空港がある事はご存じだろうか?
それは茨城県にある「茨城空港」だ。(調布空港と東京都に属する伊豆諸島の空港はカウントしていない)
地方に人にとってはその茨城県自体がピンとこないかもしれない。
茨城県は北関東三県の一番東側に位置しており北側を福島県、南側が千葉県と隣接している。
県庁所在地は「水戸黄門」で有名な水戸市だ。
ただ県内には全国区で有名は観光地がない。
何を隠そう「県の魅力度ランキング」では毎年のように最下位を争っているのだ。
さてその「茨城空港」はもともと航空自衛隊が管理する百里基地だった。
2010年に「茨城空港」として民間共用空港となった背景がある。
当初は関東三番目の空港ということでかなりの苦戦が予想されたが蓋を開けてみたら思った以上に善戦しており乗降客数は確実に伸びている。
何といっても世界最大の東京都市圏の外郭地域ということで人口のバックボーンはしっかりしている。
現在、国内線はスカイマークが「新千歳線」、「神戸線」、「福岡線」、「那覇線」を飛ばしている。
また国際線では、春秋航空(中国)が「上海線」をイースター航空(韓国)が「仁川線」をまたタイガーエア台湾(台湾)が「台北線」を飛ばしている。
福岡空港や新千歳空港までは到底及ばないがその他の地方の空港よりは充実しているようだ。
さてその「茨城空港」だが少々不便なところにある。
そこで茨城空港では駐車場を無料にしてその不便さをカバーしているのだ。
東京都心部からでも高速でおよそ60分だ。
羽田に行って有料の駐車場に払う事を考えると決して悪い選択でも無いようだ。
ただ最近では不届き者が不法駐車をする事が問題になっている。
いくら地代が安いとはいえ完全無料というのも少々考えものかもしれない。
現在、関東地方意外では各県には一空港があるような状態だ。
無いのは山梨県、岐阜県、三重県、京都府、奈良県だがこれらの県も隣接する県には大きな空港がある。
意外かもしれないが日本は空港過剰国家でもあるのだ。
今後、それらの空港の淘汰は進むのは必至だ。
空港利用客確保のために茨城空港のように駐車場無料という作戦が今後も増えるかもしれない。