ゴルフなどで良く使われる「1ヤード」とは何メートルかご存じだろう。
1ヤードとはおよそ「0.9144m」だ。
このヤード(yard)という単位はアメリカなど一部の国でしか使用されていない。
「ヤード・ポンド法」による単位になる。
スポーツでこの単位が出てくるはゴルフとアメリカンフットボールぐらいではないだろうか?
だからゴルフで100ヤードという数字が出てきたら9掛けのおよそ90mと思っていれば間違いない。
ところでこの「ヤード」という単位が何故一部に残っているのか?
それはヤードの発祥の国であるイギリスの歴史に関係してくる。
産業革命時の単位は概ねヤード・ポンド法の単位だった。
例えば繊維に関しては未だに業界ではインチ表記が使われている。
1インチとはおよそ「2.54cm」となり1ヤードは91.44÷2.54で36インチという事になる。
このあたりは産業革命を興した大英帝国のプライドたるところではないだろうか?
日本でも「一間」、「一畳」、「一坪」等の独自の尺度文化が残っている。
建物の面積をイメージする時はメートル表記よりもむしろわかり易いかもしれない。
ヤードとは歴史の残した産物なのかもしれない。
さて日本に残る面積の単位は良く耳にする。
概ね農地などに使われる単位だが、これが皆さん思った以上に理解をしていない。
参考までに並べてよう。
一歩(いちぶ)=約3.3㎡(一坪と同じ畳二枚分の面積)
一畝(いちせ)=約99.2㎡(約10mX10m)で一歩の30倍
一反(いったん)=約991.7㎡(約10mX100m)で一畝の10倍
一町(いっちょう)=約9,917㎡(約100mX100m)で一反の10倍
という具合になる。
ちなみにここに「メートル法」における面積単位を当てはめると「1アール」がほぼ「一畝」と同じで100㎡になる。
また「1ヘクタール」がほぼ「一町」と同じで10,000㎡となる。
そもそも土地の面積の感覚というのは身近に接していないとわかり難いものだ。
一反(1,000㎡)がピンと来るのは農家の方と不動産業の方だけかもしれない。
簡単にいえばおおよそ一辺が32mの正方形なのだ。
農家が方が良く口にする「一反歩」とはそのぐらいの面積だと思っておけば間違いない。
単位は互換性がないとトラブルの素だ。
パソコンが普及した際にもWindouwsとMacで互換性がなかった。
フロッピーディスクを預かってきて「開かない」と大騒ぎになった事もある。
現在ではその問題もかなりクリアーになっている。
アメリカでは「ヤード・ポンド法」と並行して「メートル法」も使われているらしい。
いずれ逆転する日も来るかもしれない。
さて最後に記憶力のクイズだ。
1ヤードとは何メートルか覚えているかな?