2019年の孫の日はいつなのか?
答えは10月20日の日曜日だ。
そもそも「孫の日」は10月の第三日曜日とされている。
「孫の日」は1999年に日本百貨店協会によって提唱されたセールスプロモーション用の日だ。
日本記念日教会の認定を受けてはいるが国の定めた祭日でもなければ休日にもあたらない。
9月の第三月曜日に設定されている「敬老の日」に相対させているのだ。
バレンタインデーに対するホワイトデーのようなものだろう。
敬老の日は本来、年長の方を敬い感謝をする日である。
それに相対する「孫の日」はそのお返しを孫にしようという少々歪んだ発想から来ている。
これは流通サイド側が敬老の日を利用してプレゼント需要を喚起させようとするのが見え見えである。
ホワイトデーはバレンタインデーの盛り上がりに便乗してマシュマロ業界が仕掛けたという噂がある。
まさにホワイトデーの成功に二匹目のドジョウをと狙っているのだ。
そもそも日本の流通業は昔からこの手の「催事」に絡めて消費を拡大してきた背景がある。
1月から並べてみると、「お正月」、「成人式」、「節分」、「バレンタインデー」、「ホワイトデー」、「ひな祭り」、「卒業式」、「入学式」、「母の日」、「端午の節句」、「父の日」、「夏休み(盛夏)」、「敬老の日」、「クリスマス」、「大晦日」といった具合である。
最近は新興勢力として前述の「孫の日」や「ハロウィン」などが入ってきだ。
実をいうと日本人はこの「催事」というものに非常に弱い。
というか「催事」をしていない事に不安感があるのかもしれない。
催事には人並みにお金を使う事が日常化してしまったのだ。
ましてや「一人の孫には6ヶの財布がある」と言われている。
子供の両親とそのまた両親(祖父母)だ。
そこに輪をかけて少子化が進むと一人の孫に使える「可処分所得」も肥大化する。
こんな大きなマーケットを流通がほっておくわけがないのだ。
だからといって「今の子供達は幸せだ」と思うのはあまりにも短絡的だ。
今後、高齢者を支える現役世代の負担はどんどん重くなる。
2025年には現役世代18人で65歳以上の高齢者を支える事になっているという。
今の子供達が大学を卒業する頃にはその負担はもっと大きくなっているだろう。
「孫の日」のプレゼントは未来の自分達への投資なのかもしれない。
2019年の孫の日は10月20日の日曜日だ。