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シニアのための現代用語備忘録

エトセトラ

銭湯の料金

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学生時代は近くの銭湯にお世話になった。

現代と違って当時の大学生で風呂付のアパートに住むの人は少なかった。

 

というよりも銭湯がそばにあるアパートはあえて風呂をつけなかったのかもしれない。

就職してもそのアパートに暫く住んでいたので仕事で遅くなると銭湯の時間に間に合わないこともしばしば起きた。

 

結局数年後には風呂付のアパートに移動していくこととなった。

しかし銭湯の料金は今どうなっているのかと思う。

 

当時は確か370円だった記憶がある。

自宅で水道とガス代を使って沸かすことを考えるとこれは非常に割高な金額でもある。

 

ただそれはあくまでも消費者サイド側の意見でもある。

燃料代の高騰や家風呂の増加に伴う顧客の減少も絡んで銭湯の料金は上げざるをえない状況下にある。

 

現在東京都の公衆浴場の12歳以上の460円になっている。

まもなくワンコインに到達するところまで来ている。

 

現実的には自宅に風呂がなくてというよりは自宅に風呂を持ちながらも銭湯が好きで来ている人が支えている側面は否めないだろう。

かぐや姫の「神田川」のような若いカップルが赤い手ぬぐいをマフラーにして銭湯にいくという図式ではないのだ。

 

そもそも現代の女性は自宅に風呂のない一人暮らしの男性のアパートで同棲しようという意識はまず持ち合せていないだろう。

 

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今から思うとぞっとするが学生の頃、親から仕送りがくると真っ先に買っていたのが煙草だった。

当時はハイライトをとにかく1カートン購入してしまう。

 

生活の必需品のトップが趣向品である煙草とはあまりにもお粗末な気がする。

そして米などの食料品になっていくのだがどうしても銭湯などの費用が一番最後になってしまう。

 

本当に生活が苦しくなると小さな台所の瞬間湯沸かし器を出して頭を洗っていたこともあった。

つまりエンゲル係数が高くなると風呂へお金がまわらないという事になる。

 

何も知らない親からしてみたら仕送りは食料品になり銭湯代になっているとてっきり思っていたはずだ。

でも改めてこの歳になると風呂の有難味がよくわかる。

 

 

特に寒い日は自宅に帰り風呂に入らないととにかく落ち着かない。

テレビドラマで帰宅してワイシャツのまま食事しているシーンがあるがとても理解が出来ない。

 

とにかく風呂に入って今日一日の汚れを落とすところから安らぎが生まれるのではないだろうか?

さて一回の入浴が460円と考えると「つもり貯金」ができそうだ。

 

脱衣所に貯金箱でも置いておこうかと思う。

 

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