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廃プラの対策

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昨年、世界最大のコーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」のお膝元の街であるアメリカのシアトル市で「プラスチック製ストロー」を飲食店、食料品店で提供される事が禁止された。

最近では日本の外食産業も「プラスチック製ストロー」の使用禁止に動き初めている。

 

その理由は「廃プラ」による海洋汚染問題の対策としてだ。

その対象は「プラスチック製ストロー」にとどまらずプラスチック製のフォークやナイフなど「カトラリー」の言われるカテゴリーにも範囲を広げている。

 

今やこの手の商品で日本国産はかなり少ないと思われるが商売をしていらっしゃる方は方向変換を余儀なくされている。

ところでこの問題がここに来て急に話題になった感があるが、「廃プラの問題」はかなり以前から国も調べていたようだ。

 

環境省の2011年の資料では陸上から海洋に流出したプラスチックゴミを排出している上位4ヶ国は東・東南アジアになっている。

その上位国は

 

1位 中国 353万t/年

2位 インドネシア 129万t/年

3位 フィリピン 75万t/年

4位 ベトナム 73万t/年

5位 スリランカ 64万t/年

20位 アメリカ 11万t/年

30位 日本 6万t/年

 

となっている。

 

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日本がワースト上位に入っていなくて良かったが先進国として決して自慢できる順位ではない。

よく九州地方に漂着するプラゴミには中国語やハングル文字が印字されていると問題になっている。

 

でも太平洋側では日本のペットボトルが多いのを知っている日本人は少ない。

日本は被害者であり加害者でもある。

 

 

世界経済フォーラムの予測では2050年までに海洋中のプラスチック量が重量ベースで魚の量を超えるとされている。

「プラスチック製品」排除は遅すぎるぐらいなのだ。

 

これからストローに関しては代用品として紙製や「生分解性素材」に移行すると思われる。

ただフォークやナイフなどの「カトラリー」などは少し時間が必要になるだろう。

 

そもそも銀食器は従来通り洗って使用すれば解決する話だ。

この数年、日本の外食チェーンも割りばしを廃止して「箸」を使用する動きはある。

 

廃プラの対策の対策はいたって簡単な事である。

市民レベルで出来る事。

 

つまり「マイ箸」を持ち歩くことだろう。

 

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