上野東京ラインが開通してから今まで上野始発であった常磐線の電車が品川駅まで直通運転をしている。
常磐線は今まで湘南-新宿ラインからも外れていた。
これでやっと東京圏のJRネットワークに組み込まれた図式だ。
さてその常磐線を上野駅から下っていく。
北千住駅は上野駅を上回る一大ターミナルだ。
常磐線のほかに東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス、地下鉄日比谷線、地下鉄千代田線、地下鉄半蔵門線(東武線から直通運転)の路線が集まる。
2017年JR東日本管内の乗降客数はおよそ21.8万人で第10位につけている。
ちなみに上野駅は18.7万人で13位だ。
北千住駅は東京北部最大のターミナルでもある。
さて常磐線をさらに下っていく。
松戸駅は千葉県内で三番目の人口(48.4万人)を誇る松戸市の中央駅だ。
新京成線で船橋方面へと乗り換えができる。
さてここから並行する地下鉄千代田線の車両に乗り換える。
目的地はこの松戸駅から二つ目の「馬橋駅」だ。
この「馬橋駅」から分岐するのが本日ご紹介する「流鉄流山線」だ。
自分が思うに東京からもっとも近いローカル線だと思っている。
「流鉄流山線」はこの馬橋駅から終点の流山駅を結ぶ僅か5.7kmの路線だ。
ローカル線といってもさすがに東京近郊なのでそこそこでダイヤは組まれている。
しかしその車窓はあまりにものどかだ。
この路線のローカル線化に拍車をかけたのが「つくばエクスプレス」の開業だ。
ワンクッションをおかずに都心部に直通できる「つくばエクスプレス」の利便性には到底かなわない。
この流山市の主要産業はみりん製造である。
主に醤油メーカーであるキッコーマンが主体になっている。
そのキッコーマンは流山市の北部のお隣にある野田市に本社がある。
この地域の主力企業であるがいかんせん鉄道には恵まれなかった。
野田市を走る東武アーバンパークライン(旧野田線)も実質、野田市内の野田醤油醸造組合がお金を出して敷設されている。
さてこの流山線の終点、流山駅のなんともいえないこじんまり感がたまらない。
駅は旧に市街地に位置しており「つくばエクスプレス」の駅として新設された人気の「流山おおたかの森駅」とは対照的なイメージだ。
常磐線は馬橋駅から料金200円、12分の小さな旅だ。
今度の週末に旅してみてはいかがだろうか?