中国の「独身の日」はご存じだろうか?
「光棍節」とも言われており毎年11月11日は独身者の日とされている。
「独身者」の何がおめでたいのかは理解に苦しむところだ。
ところでこの日による経済波及効果が恐ろしい数字になっている。
アリババなどの中国の大手ネット通販会社がこの日のためにセールスプロモーションを仕掛けている。
ちなみに昨年2017年のアリババグループの取引額は1682億元にものぼる。
日本円に換算するとおよそ2兆7,000億円の規模に達する。
参考までに日本でのバレンタインの市場規模がおよそ1,300億円だ。
中国の「独身の日」は日本のバレンタインの20倍の市場規模がある事になる。
中国のバイイングパワーには本当に驚かされる。
中国の大手ネット通販各社が血眼になるのが理解できるだろう。
ここに来て中国の「一人っ子政策」の失策が問題になってきている様だ。
男女比率のバランスに歪みが生じており結婚ができない若者が急増している。
そもそも独身に年齢制限はないのでこのマーケットはこれから高齢化しつつ拡大していくのかもしれない。
大量のシニア世代が「独身の日」を祝う日が来るかと思うとぞっとする。
ところでこの中国の「独身の日」が日本にどのように影響与えているのか?
実は決して悪い話ではない様だ。
中国の「独身の日」の爆買いを経済的メリットを日本側の観点から調べてみた。
2018年の「独身の日」においてアパレル大手のユニクロが僅か35秒でおよそ17億円を売ったとして話題になっている。
他にも資生堂や花王、パナソニックなどの日本企業がその恩恵を受けている。
売り上げ上位の商品は日本製の化粧品や家電などだ。
また「紙おむつ」なども爆買いをされている。
「独身の日」に「紙おむつ」が売れるのも理解に苦しむがどうやら既婚者への便乗商売も成り立っているようだ。
どちらにしても日本製品がダントツの人気なのは誇らしい気持ちになる。
中国国内の内需が拡大すると結局、日本からの輸入が拡大していく。
中国共産党もあまり面白くないと思う。
結局、中国国民には「メイドインチャイナ」の信頼はないということだ。
この「独身の日」文化は日本には不要だ。
ただし中国の「独身の日」特需だけは今後も享受続けたいものだ。