最近のセブンイレブンではレジから少し離れたところに「レジ待ちライン」を作った。
客のレジ待ちを公平にするためだろう。
一般的な銀行ATMと同じ発想だ。
ATM待ちを一列にして皆で公平に待とうというものだ。
もちろんこの考え方は間違っていないし客も納得するだろう。
ところで先日ある店でこの列で不愉快な思いを経験した。
誤解があるといけないのではっきりさせるがそのコンビニとはセブンイレブンではない。
しかし某大手コンビニ店だ。
午後2時ぐらいだったと思うが比較的暇な時間帯なのでレジは一台しか開いていなかった。
自分はあの「レジ待ちライン」で次の順番を待っていた。
さすがに列が並び始めたのでバックヤードからもう一人の店員が出てきて二つ目のレジを開ける。
自分の順番と思い出始めた瞬間、たまたまそのレジの前にいた外国人らしき客がそのままレジに買い物カゴを置いたのだ。
その瞬間、その二番目のレジを開けた店員がこちらに見たのがはっきりとわかった。
ルールを守って待っている客の順番を飛ばした事への後ろめたさがあったのだろう。
もちろん自分はそれごときの事では怒りはしない。
ものの数十秒待てばレジがあくと思っているからだ。
ところが双方の客が揚げ物や中華マンなど手間のかかるオーダーを始めるからレジが一向に開かない。
結局、二番目に開いたレジで精算をする事になったが非常に申しわけなさそうな声で「お待たせしました」と一言告げて精算を始めた。
客に順番順守を求めるなら店側も順番順守徹底しないといけないと思う。
あの時のこの店員が取るべき行動は「二番目のお客様どうぞ」と告げてこの外国人を列の後ろに並べさせる事だったのではないだろうか?
ただ百歩譲ってコンビニ店員の擁護をするなら、最近のコンビニのレジカウンターのオペレーションは異常だ。
公共料金の払い込みや各種支払代行、ファーストフードの拡大(店内での調理業務)、タバコの種類の拡大(社会は禁煙に向かっているのに多品種化している)等々かなりの業務に囲まれている。
本部は少しでも店舗の売上があがるようにとの事で推進しているのだろうが、そろそろ「机上の空論」になっていないだろうか?
ひいてはレジの渋滞を引き起こし客が「遅い」とクレームをつける事態になりかねない。
もっと深刻なのはあまり複雑にするとアルバイトやパートがついていけないという事だ。
お客様へのサービスも大切だが人手不足のおり現場で働く人への配慮も忘れてはいけないと思う。