「健康食品」という言葉が日本に定着して久しい。
何を持って健康なのかものさしが非常にあいまいだったために、最近では「特定保健用食品」の認定など一定の価値基準に国が乗り出している。
それでも街中の店やネット通販を見ても並んでいる文字は「健康食品」だ。
「健康食品」については厚生省の解釈としては「健康食品と呼ばれるものについては、法律上の定義は無く、広く健康の保持増進に資する食品として販売・利用されるもの全般を指しているものです。そのうち、国の制度としては、国が定めた安全性や有効性に関する基準等を満たした「保健機能食品制度」があります。」という事らしい。
つまり健康に関する具体的な効果を謳わなければ「健康食品」という言葉を使うのは問題がないらしい。
確かに一般の食品には何かしらの栄養価があり食べて毒になるもの以外は体には悪い影響を与えているともいえない。
そもそも効果を謳ってしまったら薬になってしまう。
さてアメリカの健康雑誌ヘルスが発表した「世界五大健康食品」なるもをご存じだろうか?
スペインの「オリーブオイル」、ギリシャの「ヨーグルト」、インドの「レンズ豆」、韓国の「キムチ」、そして我が日本の「大豆製品」になる。
「オリーブオイル」の健康効果とは一般的に「アンチエイジング」や「整腸機能」と言われている。
「ヨーグルト」にはやはり「整腸機能」と「ダイエット効果」があるとされている。
日本人にはなじみの薄い「レンズ豆」は鉄分が多く「貧血の予防」や「免疫力アップ」の効果があるとされている。
「キムチ」には乳酸菌による「整腸機能」や「コレステロールの低下」という効果がある。
ただし昨今の考え方としては辛み成分である「カプサイシン」の過剰摂取は脳にストレスを与えるという報告があり「キムチ」については微妙な存在だ。
さて日本の「大豆製品」について異論のある外国人の方は少ないのではないだろうか?
豆腐、豆乳、味噌、醤油、納豆など多種にわたっている。
そのほとんどが発酵食品であり旨み成分である「グルタミン酸」が豊富に含まれている。
「大豆製品」には「抗酸化作用」や「肥満防止」、「癌予防の効果」が報告されている。
確かに最近日本に来る外国人の目的は「和食」にあるともいう。
「健康」は世界共通のキーワードなのだ。