東京の地下鉄には経営母体に関係なく路線番号が通しで割り当ててられている。
今回は3号線と言われている東京メトロ銀座線について触れてみたい。
銀座線は台東区浅草駅から渋谷区の渋谷駅までを結ぶ14.3kmの路線だ。
1927年に開業でアジアのみならず東洋で初めての地下鉄となった。
実はこの銀座線は浅草駅も終点の渋谷駅の他の民営鉄道との相互直通運転はしていない。
その理由は非常に簡単で「第三軌条」という車両の側面から集電しているため一般的なパンダグラフの路線との直通運転が出来ないという理由がある。
そのため「第三軌条」を採用している銀座線や「東京メトロ丸の内線」も相互直通運転をしていない。
この「第三軌条」の路線の特長はパンダグラフが無いので駅の天井が低いので圧迫感がある事だ。
さてその銀座線だが東京主たるメインストリートを走っている。
大阪市でいうところの「大阪市営地下鉄御堂筋線」のような存在だ。
浅草駅-上野駅-神田駅-三越前駅-日本橋駅-京橋駅-銀座駅-新橋駅-虎の門駅-赤坂見附駅-青山一丁目駅-外苑前駅-表参道駅-渋谷駅という具合だ。
さてこの銀座線でポイントとなる駅は「表参道駅」と「三越前駅」だ。
銀座線のバイパス線として「東京メトロ半蔵門線」の存在がある。
この路線が交錯するのは渋谷駅、表参道駅、三越前駅だ。
この銀座線をを乗りこなすにはこの「表参道駅」が重要になる。
渋谷駅の地下鉄の連絡は非常に悪い。
銀座線は地上三階で山手線の上に駅がある。
また渋谷から東急田園都市線に直通運転する「半蔵門線」は少々離れた地下にある。
ところが表参道駅は銀座線と半蔵門線のホームが進行方向で並列しているので非常に便利だ。
例えば青山一丁目方面から銀座線で渋谷に向かう場合、渋谷が目的地ではなく東急田園都市線の駅が目的地なら表参道駅で乗り換えてしまったほうが非常に楽だ。
また逆に渋谷方面から浅草駅に行ってそこから東武鉄道に乗車して郊外に向かうなら銀座線ではなく初めから半蔵門線に乗っていたほうが便利な場合が多い。
概ね半蔵門線は東武線直通の車両となるからだ。
ただし浅草駅で特急電車に乗車する場合には話は別だ。
もちろん「北千住駅」にも特急電車は停車するがその場合は浅草に行かれた方が正解だろう。
直通運転をしていない銀座線でさえこれだけ複雑になる。
次回は4号線の丸ノ内線について触れてみよう。