自分達が子供の頃には「パスワード」という概念は無かったように思われる。
始めて接したパスワードが銀行ATMの「暗証番号」だろう。
ところがパソコンが生活に入ってきて以降すべてのものに「パスワード」がついてまわることになった。
そもそもパソコン自体もパスワードがないと開かない場合がある。
そこで問題となるのが「終活」としてパソコンを利用している場合だ。
例えば遺言をアナログの誌面に残してもその詳細をパソコンに残している場合、相続を受ける子供達がパソコンを開けられなくなる場合がある。
もしくはパソコン以外でも金庫なども同じ状況に陥る可能性がある。
だからは早い時期からしかるべきところにパスワードを「アナログ管理」をする必要がある。
もちろん遺言書内に記載しておくのもひとつの手だろう。
そもそもネットバンキングなどの「ID」や「パスワード」を含めてパソコン内に保存しておく事は非常に危険だ。
スパイウェアなどので読み取られしまう可能性がある。
ネットバンキングをはじめネット証券などの「ID」や「パスワード」はノートなどにアナログ保存しておく事をお奨めする。
そのノートは複数準備するとわけがわからなくなる可能性があるので、一冊にまとめるほうが良いだろう。
そしてそのノートを存在を最低でも配偶者には知らせておくべきだろう。
昨今では認知症というリスクがつきまとう。
配偶者がそのノートの存在を知らないまま自分が認知症になってしまうとリスクがあるからだ。
もしくはその逆もあるだろう。
だからシニア世代はこの「パスワードの終活」を早い時期から準備しておくほうが良いだろう。
自分を含めてシニア世代は自分の老いを認めたがらないところがある。
つい先日も個性的な女優が僅か75歳で亡くなられた。
確かに癌を告白されていたがあまりにも早い。
彼女はしかるべき「終活」を終えていただろう。
自分が偉そうな事を言える立場ではないが、「終活」とは後に残された人が揉めたり、混乱しないことまでを考えてあげるべきだと思っている。
財産がある方はそれなりに、無い方もそれなりの準備が必要というわけだ。
というわけでまずはパソコン内にあるパスワードの終活から始めてみてはいかがだろうか?