地方の方にとって東京への通勤は大変だというイメージがあるだろう。
確かに経験者から言わせると間違っても通勤時間帯の地下鉄や山手線には乗らないことだ。
国土交通省が公表している各鉄道の混雑率によると最悪は東京メトロで東西線の199%だ。
ちなみに混雑率200%とは「体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める 」というものだが、着席もしくは吊り輪を確保しているならまだしもそれ以外の空間で雑誌が読めるとは到底思えない。
さてもうひとつ地方から東京に転勤で来られる方にとって疑問なのがどこまでが通勤圏内なのかという事だ。
そのひとつの指標となるものが時刻表を見るとわかるのだ。
各路線には回送車両の有効利用のために設定されている「ライナー」と呼ばれる電車がある。
この「ライナー」の終着地点が概ねその路線の通勤客の平均的な限界点と捉えることができそうだ。
もちろんそれより遠方から通っている方も多くいらっしゃるので誤解のないように。
それではJR東日本の各「ライナー」を揚げてみる。
東京駅発着の東海道線では「湘南ライナー」が小田原駅まで走っている。
小田原市は神奈川県の西部の街で新幹線のこだまタイプが停車している。
中央本線には「中央ライナー」と「青梅ライナー」が走っている。
「中央ライナー」の終点は高尾駅と八王子駅、立川駅から青梅線に入る「青梅ライナー」は青梅駅が終点となる。
高尾駅は高尾山の最寄駅、八王子市は23特別区以外ではもっとも人口の多い街だ。
青梅市はご存じ青梅マラソンが有名な街だ。
さて北方面を見てみる。
宇都宮線(東北本線)と高崎線には2014年3月まで「ホームライナー古河」と「ホームライナー鴻巣」が走っていたが現在は廃止されている。
距離的な感覚でいくとこの二つの駅がひとつの指標になるのではないだろうか?
古河市は宇都宮線唯一の茨城県の街だ。
鴻巣市には「埼玉県運転免許センター」がある。
茨城方面に向かう常磐線にも現状ライナーは走っていないが1998年までは「ホームライナー土浦」が存在していた。
こちらも土浦駅がひとつの指標になるだろう。
土浦市は水戸市に次ぐ存在感があったが現状では隣接のつくば市にその立場を持っていかれそうな状況にある。
総武線は千葉駅まで「ホームライナー千葉」の設定がある。
このあたりの駅が東京への通勤の目安とされてみてはいかがだろうか?