歳をとると新しい文化や機械にはなかなか親しみ難い。
特にこの「Suica(スイカ)」のような地域限定サービスになると尚更だ。
関東地方にお住まいの方でのテレビCMでその名前だけは聞いた事があると思うのが「Suica(スイカ)」だ。
関東地方にお住まいでも普段からJR東日本に乗る機会のない人は知らない人もいるかもしれない。
「Suica」とは「Super Urban Intelligent CArd」の略語で日本語にすると「高度な都市型知性カード」といったところだろうか?
最近流行りのセブンイレブンの「nanaco」やイオンの「ワオン」と同じ電子マネーになる。
「Suica」にチャージ(事前にお金を入金)しておけば小銭も不要でJR東日本内の自動改札を通過できるというものだ。
現在、「Suica」の他に「PASMO(パスモ(首都圏のJR東日本以外の民営鉄道やバス事業者が参加)」、「Kitaka(JR北海道)」、「TOICA(JR東海)」、「ICOCA(JR西日本)」、「SUGOCA(JR九州)」などなどが存在する。
現在相互サービス利用が進んでいるが一部交通機関では使えない場合もある。
さてその便利がカードがセブン銀行のATMでチャージが出来ることになった。
実をいうと現状でもセブンイレブンのレジで「Suica」のチャージ(事前にお金を入金)は可能だ。
ただご存じの通りセブンイレブンをはじめとする各コンビニは公共料金の収納なのど各種サービスを対応しているが、昼時などはレジが混んでなかなか頼み難いところもある。
セブン銀行のATMは今後人手不足のコンビニエンスストアのサービス拡大のキーワードになるような気がする。
ちなみにセブンイレブンのATM数はおよそ23,000台ありゆうちょ銀行に次ぐ台数を保有している。
サービスの内容が広がればスケールメリットは更に広がることになる。
最近では大手銀行が軒並みATMの削減を始めている。
セブンをはじめとするコンビニエンスストアのATMがあるので、あえて自社でコストのかかるATMを保有する必要もないという事だろう。
ところでこのセブン銀行が銀行の本業である「貸出業務」をしていない。
すべて「ATMの利用手数料」で売上を作っているのだ。
皆が夜にどうしても現金が必要になりセブンイレブンで下ろすたびにセブン銀行に小銭が溜まっていく。
仮に一店舗あたり一晩に¥1,000手数料が使われた場合、全店で2,300万の売上が生じている。
恐るべしスケールメリットだ。