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シニアのための現代用語備忘録

エトセトラ

苫小牧の落陽

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子供が幼い頃には連休の度にどこかを旅してきた。

なかでも多かったのが北海道だ。

 

思いかえせば北海道には車で5回訪れている。

そのすべてがフェリーの恩恵を受けている。

 

名古屋-仙台-苫小牧と結んでいる太平洋フェリーだと、仙台19時40分発で翌日の朝11時に苫小牧につく。

夜一杯呑んで寝ている間に600~700kmを移動してくれる優れものだ。

 

北海道での楽しい旅行も終わりセンチメンタルな気分で苫小牧から帰りのフェリーの乗船するたびに吉田拓郎の「落陽」を思いだす。

苫小牧発仙台行フェリーで仙台に渡る主人公を博打好きな老人が見送るという内容だ。

 

 

フォークソングにしてあまりにもインパクトのある歌詞に感動した人は多いのでないだろうか?

また特長のある出だしのギターストロークはギター初心者の登竜門的な歌でもある。

 

ところで歌詞の中では苫小牧港で夕日を見ている設定だが、現在のダイヤでは苫小牧発が19時。夏場の苫小牧でも日没が17時50分なのでこれは少々無理かもしれない。

 

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しかし歌詞を聞けば聞くほど主人公は北海道を旅しながらこの老人とどんなふれあいがあったのだろうかと考えさせてくれる。

それがこの「落陽」という歌の魅力だ。

 

人生は一発勝負の博打のようなもの。

サイコロを振って負けたらふりだしからやり直せば良いというある意味刹那的な発想だ。

 

でも人生は勝者ばかりではない。

自分的にはそんな感じで歌詞の内容を受け止めている。

 

北海道内を車で旅している時はいつも松山千春の「大空と大地の下で」がメインテーマ曲だが苫小牧に来るとこの「落陽」がテーマ曲だ。

さてフェリーは苫小牧を19時に出て翌朝10時に仙台港に着く。

 

ここから自分は自宅のある関東まで高速を使わずに一般道それも裏道をたらたらと帰る。

お盆やゴールデンウィークの時期でも渋滞に巻き込まれたことがない。

 

この何とも言えない絶妙なタイムスケジュールが仙台-苫小牧フェリーの旅の魅力でもある。

ちなみにこの太平洋フェリーは仙台に10時についた後、翌日の10時30分に名古屋に着く。

 

トラックなども業務用の車には良いのだろうが、一般的な旅行者に少々長いような気がする。

自分がもし名古屋に帰るなら仙台から高速を使うだろう。

 

渋滞に巻き込まれるか否かは一発勝負だ。

サイコロを振って勝負をしてみたいと思う。

 

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