昨今の社会問題としてシニア世代の高速道路における逆走が話題になっている。
概ねサービスエリアの入口と出口の間違いによるものだ。
高速道路の駐車場は進行方向に出られる様に斜めを向いている(一部例外あり)と思うが、これさえも無視している事になる。
交通量が多いサービスエリアであれば入口から流入する車が多いのでわかりそうなものだ。
でもなぜか入口に向かってしまう。
ここで自分なりのひとつの仮説を立ててみた。
それはドライバー自身が高速道路を走っている事を忘れてしまっている事だ。
概ね逆走した車はドライバーにとってもっとも左側の車線(まともに走っている車にとっては一番右側の追い越し車線)を走るという。
一般道の感覚でいえば交通法規を守っているという認識なのだろう。
とはいえこれは他人事ではない。
何か抜本的な対策が必要になる。
ゲート案はまともにサービスエリアにはいってくる車の邪魔になるだろう。
まさか人を置いておくわけにもいかない。
ネットに提案されていたものは赤信号を設置するというものであった。
もともと交通法規を順守する人達なので赤信号に対しては順守するだろう。
やがて気がついた係員がこのドライバーに注意を促すというものだ。
確かにこれが一番な有効な方法なのかもしれない。
自分もいつかは運転免許証を返還する日がくるだろう。
これはすべてのシニアの課せられた使命だ。
ただそのいつかは自分で決める事になる。
老いに対する認識が各自違うだけに非常に難しい。
また生活している環境によっても判断が非常に難しくなってくる。
例えばタクシーを呼べば10分で来てくれる所とそのタクシーさえも呼べない地域がある。
車が生活のなかに完全に繰り込まれているのだ。
その人から車を奪う事はできない。
でも事故をおこさせるわけにもいかない。
そしてこれに追い打ちをかけるように公共交通であるバス路線の廃止が問題になっている。
今年2月に岡山県の両備ホールディングスが赤字の31バス路線の廃止を発表した。
両備ホールディングスの小嶋代表といえば「地方公共交通の救世主」とか「地方公共交通の再生請負人」と呼ばれ和歌山県の貴志川線再生の立役者だった人物だ。
その両備ホールディングスがバス路線を廃止したという事は地方におけるバス路線の維持が待ったなしの状態という事だ。
老後は田舎で暮らす計画を立てている方は車がなくなり公共交通がなくなる事を前提に検討したほうが良さそうだ。