思い返せば、昔は木曜スペシャルなどミステリー的な内容のドキュメンタリーが番組が多かった。
矢追ディレクターのUFOネタなどその典型だった。
UFOとは「unidentified flying object」の略で日本語で「未確認飛行物体」と訳された。
当時は結論のないこのUFOネタで2時間のドキュメンタリー番組が作れたのだから良い時代だった。
ところで巷では「UMA(ユーマ)」なる言葉が流行っている。
「UMA」とは「Unidentified Mysterious Animal」の略で日本語で「未確認動物」と訳される。
と思いきや実はこの「UMA」なる言葉はバリバリの和製英語で海外に行っても通じる事はない。
要はUFOの類似語として生まれてものだ。
確かに当時の木曜スペシャル、水曜スペシャルの類ではUFOネタだけでなく、「ネッシー」、「雪男」、「つちのこ」など未確認に関する生物の特番も組まれていた。
子供達にとっては未知なるものは円盤でも動物でも良かったのだ。
さて昨今の「UMA」ブームはそれなりに盛り上がっている。
一般に「雪男」と言われるものは北アメリカでは「ビッグフット」、ヒマラヤでは「イエティ」、ロシアの「アルマスティ」と一番地域性が広い。
もちろん「雪男」とひとくくりにしてしまうのもいけないのかもしれない。
またネッシーをはじめとする恐竜の生き残り伝説も世界的に多い。
この日本でさえ北海道の屈斜路湖に「クッシ―」、鹿児島県の池田湖に「イッシー」と噂がたえない。
中国とラオスの国境付近では「ドラゴン」目撃説がある。
中国だけにドラゴンというはあまりにも出来過ぎているような気もするが、この情報を発信しているのはイギリスの雑誌だけに多少、信ぴょう性があるかもしれない。
またコンゴ共和国のテレ湖に住むと言われる「モケーレムベンベ」は限りなく本物である可能性が高いと言われている。
日本のテレビクルーも撮影に成功している。
真偽については微妙なところだ。
南米での目撃情報が多いのが「チュパカブラ」だ。
「チュパカブラ」とは「ヤギの血を吸う者」という意味でこの「チュパカブラ」に家畜の実被害が相当数報告されている。
この「チュパカブラ」には「生物兵器説」や「宇宙人説」まででており現代における「UMA」としてはトップクラスの存在感だ。
「UMA」というのは夢がある存在ならば問題ないのだが人類や環境に実被害を及ぼすようではいけない。
しかるべき調査隊を組んで真実を暴いてほしい。
何故かその調査に不思議とときめき感を抱くのは自分だけではないはずだ。
いつの日も「UFO」や「UMA」はいい歳の親父を少年にする。