好評の三桁国道、今回は180号から189号まで旅してみたい。
青森県から鳥取県まで移動してきた三桁国道。
果たしてどちらに進むのか?
国道180号 (岡山県岡山市-島根県松江市)
国道181号 (岡山県津山市-鳥取県米子市)
国道182号 (岡山県新見市-広島県福山市)
国道183号 (広島県広島市-鳥取県米子市)
国道184号 (島根県出雲市-広島県尾道市)
国道185号 (広島島呉市-広島県三原市)
国道186号 (島根県江津市-広島県大竹市)
国道187号 (山口県岩国市-島根県益田市)
国道188号 (山口県岩国市-山口県下松市)
国道189号 (山口県岩国市-山口県岩国市)
国道180号から国道187号まで概ね「陰陽連絡道路」という意味合いだろう。
国道181号と国道182号について中国地方の山間部の街止まりとなっているが、相互がからみあって山陽と山陰地域を結んでいるようだ。
特に興味深いのが国道180号と国道181号が同じ目的地(国道180号の終点は松江市だが米子市まで同一目的地)を目指しながら違う谷を進みながら鳥取県日野町で一旦寄り添って再び谷を分けて進んでいく。
「山陰の大阪」の異名を持つ米子市は江戸時代から商業都市として発展した。
複数の街道が米子にむけて発展したのだろう。
国道183号は広島市から鳥取県米子市を結ぶ国道だがそのほとんどが国道54号、前述の国道180号、国道181号との重複区間になっている。
単独で認知できるのは広島市内の「紙屋町交差点」から可部街道を北上して山陽自動車道の広島IC付近までだ。
また広島県三次市から前述の鳥取県日野町まで単独区間として進むがその後は国道180号と再度、重複区間となりそのまま米子市に辿りつく。
国道185号は広島市起点ではなく呉市起点なのは国道31号の存在があるからだろう。
日本海軍を統括した「鎮守府」が呉に置かれていた関係で広島市から呉市まで当時の一級国道である国道31号が割り当てられた。
これも国策上の国道だ。
山口県岩国市は歴史が古く山陽道の交通の要衝でもあった。
国道180番台は岩国市起点が3つも並ぶ。
そこでまたでてきたのが同じ自治体を起点終点とする国道189号だ。
感が良い方ならピンと来るだろう。
起点は実質米軍管理課にある岩国空港でこちらも国策上必要な僅か400mの国道が作られたというわけだ。