国際的な経済連携の括りはいろいろある。
もっとも上位に位置するのが「G7(ジーセブン)」だろう。
「主要国首脳会議」と呼ばれフランス、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダとEUが加わり持ち回りでサミットを開催しているのはご存じの通りだ。
ところでこのG7のメンバーがGDPランキング上位かといえば甚だ疑問だ。
もちろん1975年にフランスのヴァレリー・ジスカール・デスタン大統領が初めて招集した当時の数字がベースになっているはずだ。
ちなみにGDPとは国内の生産活動による商品・サービスの産出額より原材料など中間投入額を控除した付加価値の総額と言われている。
簡単にいえば「粗利」のことだ。
2017年の名目GDPをランキングする下記のようになる。
単位は「10億USドル」
1位 アメリカ 19,390
2位 中国 12,000
3位 日本 4,872
4位 ドイツ 3,684
5位 イギリス 2,624
6位 インド 2,611
7位 フランス 2,583
8位 ブラジル 2,054
9位 イタリア 1,937
10位 カナダ 1,652
11位 韓国 1,538
12位 ロシア 1,527
13位 オーストラリア 1,379
14位 スペイン 1,313
15位 メキシコ 1,149
16位 インドネシア 1,015
17位 トルコ 849
18位 オランダ 825
19位 サウジアラビア 683
20位 スイス 678
となる。
よく話題になる中国のGDPが果たしてそんなにいっているのかは非常に疑問だ。
このランキンぐを見る限り現在のメンバーには厳しいお国もあるようだ。
イギリスはかつて支配していたインドに肉薄されている。
メンバー国が衰退したというよりも振興国が伸びてきたというのが事実だろう。
という事でG7の括りを更に広げたものが「G20(ジートゥエンティ)」だ。
G7のメンバーの他に、ロシア、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチンおよびIMF、世界銀行、国際エネルギー機関、欧州中央銀行なども参加している。
ちなみに来年2019年6月に首脳会合が大阪市で、財務大臣・中央銀行総裁会議が福岡市で、労働雇用大臣会合が愛媛県松山市で開催される予定になっている。