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シニアのための現代用語備忘録

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時刻表の楽しみ方12

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「かいじ」という特急電車をご存じだろうか?

漢字で書くと「甲斐路」となるのだろうか?

 

東京と山梨県甲府駅間(一部を除く)を結んでいる特急だ。

甲府駅は中央本線の東京と長野県の中間にある駅だ。

 

 

富士宮方面に向かう「身延線」の分岐があるがいたって一般的な立地の駅だ。

ところがこの駅の時刻表は非常に面白い。

 

実をいうとこの「かいじ」という特急電車は上りの東京方面に三方向と4つの目的地を持っているのだ。

これは臨時特急を含む数字なので誤解のないように。

 

基本は「新宿駅」行きだ。

一部東京駅まで乗り入れている。

 

よく「なぜ東京駅から中央線の特急を走らせないのか」という話があるが、朝の東京駅中央線のホームを見れば納得するはずだ。

快速電車の超過密ダイヤでとても特急電車が割り込める余地はなさそうだ。

 

基本は「新宿駅」で正解なのだ。

次の目的地は千葉駅だ。

 

この特急を「ちばかいじ」という。

何というストレートなネーミングだろうか?

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お茶の水駅から総武緩行線の線路に入り、秋葉原を通過して錦糸町駅の手前から総武線に入り千葉駅に向かう。

秋葉原駅を通過する様は非常に違和感を感じる。

 

次の目的地は横浜駅だ。

この特急を「はまかいじ」という。

 

ある意味「ちばかいじ」よりはスマートなネーミングに感じる。

八王子駅から横浜線に入りリニアの駅ができる予定の橋本駅に停車して町田駅-新横浜駅と停車して横浜駅に至る。

一時期は横須賀線の鎌倉駅まで運転していた事もある。

 

そして次の目的地は埼玉県の大宮駅だ。

大宮駅を出た車両は東北貨物線を経由して武蔵野線に入る。

 

北朝霞駅(東武東上線乗り換え駅)、新秋津駅(西武池袋線乗り換え駅)と停車して西国分寺駅手前から中央線に入り甲府駅を目指す。

これで三方向と4つの目的地だがこの他にも立川駅-小淵沢間を下り列車のみ運転される「山かいじ」なる特急もある。

 

一般の「かいじ」以外は臨時運転となっているためご利用の方はJR側にご確認いただきたい。

ちなみにこれだけ複数多方面の目的地を持っている特急はJRでは無いのではないだろうか?

 

民鉄を含めれば近鉄の人気特急「しまかぜ」が近鉄大阪駅、近鉄京都駅、近鉄名古屋駅に向かっているがこれぐらいしか無いと思われる。

 

時刻表の楽しみ方13

 

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