東京23区の地図で池袋から北西に伸びる二本の線がある。
ひとつは東武鉄道の東武東上線だ。
そしてもうひとつの線が国道254号線、別名「川越街道」と呼ばれている。
この線を辿っていくと埼玉県の「川越市」に到達する。
川越市は人口およそ35万人で埼玉県では、さいたま市、川口市に次いで三番目の人口を有している。
もちろん川越市は城下町だ。
位置的にも徳川幕府の北側の守りとして川越藩は武蔵国一の大藩だった。
その川越の売りといえば戦災を免れた歴史的な街並みだ。
この風情を楽しむために年間およそ700万人の観光客が訪れている。
特に最近で外国人観光客が多くなった。
このような街並みが残るのは関東では川越市と栃木県栃木市、また千葉県香取市にある旧佐原ぐらいだろう。
さてこの川越にアプローチするにはどうしたら良いのだろう。
都内からだとJRなら埼京線で大宮経由でアプローチすることになる。
この埼京線は渋谷駅や新宿駅、池袋駅からも乗車する事ができる。
また池袋駅から東武東上線でアプローチするのがもっともはやく着く方法だ。
ほぼ川越街道沿いに線路が引かれている。
また少しマニアックなアプローチをしたい方は新宿駅の北東側から乗車できる西武鉄道新宿線でもアプローチできる。
なぜマニアックなのかはYahoo!の地図を広げてみれば良くわかるはずだ。
西武新宿線が目指すのは北西というよりも北西西側の所沢だ。
所沢駅をでた線路は北西に進路をとりながら狭山市駅をでるとやっと東側に戻るという超遠回り路線なのだ。
西武鉄道側も特急「小江戸号」を走らせて時間的なマイナス面を打ち消そうとしている。
ところでYahoo!を開いているなら川越市内の道路も見てほしい。
関東には珍しく「城下町」の様相を呈している。
特に国道16号線は中心部に何とか入りたかったのでぎりぎりまで食い込んでみたといいたげに「カクカク」と市内を迂回していく。
実際自分のこの道を走っているがとにかく関東の偉大な環状道路16号をここまで曲げさせたのは川越市と横浜市の中心部ぐらいだ。
機会があったら一度川越市内の16号を走ってみてほしい。
とにかく複雑極まりない道に仕上がっている。
でも市内の街並みは本当に素晴らしい。
前述の西武川越駅から北上するとその街並みに辿りつける。
スニーカーを履いてじっくり歩いてみたい街だ。