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LCCの意味

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千葉県にある成田空港が先月「開港40周年」を迎えた。

思えば我々の世代には感慨深いものがある。

 

学生まで巻き込んだあの成田闘争はいったい何だったのかと思う。

自分は学生時代に参加はしなかったが、学内には「三里塚決起集会」に関する立看が並んでいた。

無関心だった自分には異様な光景に見えた事を覚えている。

 

ところでこの難産の末に生まれた成田空港だが、国際線の旅客数こそ3、300万人で国内トップを維持しているものの、航空機発着回数、航空旅客数も羽田空港の後塵を拝している。

その成田空港のウィークポイントは、「発着時間の制約(AM6:00~PM23:00例外有)」だと言われている。

 

日本は世界的に見ても24時間空港の取組が遅かった。

現在では羽田空港、関西国際空港、中部国際空港、新千歳空港、那覇空港、北九州空港が24時間の対応をしている。

 

成田空港に関しては騒音問題があるので今後も24時間対応が難しいと思われる。

ところでこの厳しい環境のもと、成田空港が打開策として力をいれているのが「LCC」の積極的な導入だ。

 

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「LCC」とは「Low-cost carrier(ローコストキャリア)」の略称で、日本語では「格安航空会社」と訳されている。

徹底的な合理化により格安の航空料金を実現している。

 

もちろん安全面の問題はない。

消費者は選択肢があった方が良いし、取組としては賛同できるものだと思っている。

 

 

成田空港を発着するLCCは国内線が4社、国際線が15社も参入している。

国内線 「ピーチ・アビエーション(日本)」、「バニラ・エア(日本)」、「ジェットスター・ジャパン(日本)」、「春秋航空日本(日本の会社になっているが中国の春秋航空の出資)」となっている。

 

国際線では国内線の4社の他に、「タイ・エアアジアX(タイ)」、「インドネシア・エアアジアX(インドネシア)」、「スク―ト(シンガポール)」、「香港エクスプレス航空(香港)」、「タイガーエア台湾(台湾)」、「セブ・パシフィック航空(フィリピン)」、「エアプサン(韓国)」、「ティーウェイ航空(韓国)」、「チェジュ航空(韓国)」、「イースター航空(韓国)」、「エアソウル(韓国)」の11社が就航している。

 

知らない間にこれほど多くのLCCが日本の航空路線に参入しているのだ。

特に韓国の会社が多いのには驚いた。

 

なお日本の「ピーチ・アビエーション」と「バニラ・エア」は来年末を目途に統合することが発表されている。

LCCは淘汰がすでに始まりつつあるようだ。

 

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