先日、西城秀樹さんが亡くなられた。
自分達が子供の頃のアイドルの方が亡くなられるのは非常に寂しい事だ。
謹んでご冥福をお祈りしたい思う。
そういえば式には新御三家のお二方(野口五郎さんと郷ひろみさん)もいらしていた。
新御三家ということは御三家があるという事で、こちらを紐解いてみる。
それは徳川将軍家にまつわる尾張徳川家、紀州徳川家、そして水戸徳川家となる。
予想外だっただろうか?
「橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦」と思った方も多いと思うが、徳川三家が歴史上一番古い「御三家」となる。
ところでこの「御三家」は芸能界以外にも業界のトップ3をくくる指標として使われている。
例えば男子中学御三家(開成中学校、麻布中学校、武蔵中学校)。
女子中学御三家(雙葉中学校、女子学院中学校、桜蔭中学校)。
私立医科大御三家(慶応義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学)。
日本SF作家御三家(星新一、小松左京、筒井康隆)。
家電御三家(パナソニック、ソニー、シャープ)。
自動車御三家(トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業)。
ファミリーレストラン御三家(すかいらーく、デニーズ、ロイヤルホスト)。
ホテル旧御三家(帝国ホテル、ホテルオークラ東京、ホテルニューオータニ)という具合だ。
概ね皆さんの納得のいくところではないだろうか?
それにしても日本人はこの「三」にまつわるくくりが非常に好きだ。
「三役」、「三人娘」、「三種の神器」、「三本柱」等々。
どちらかというと他の国はベスト3の順位付けにこだわるが、日本はこのベスト3に入ることにこだわっているのかもしれない。
ちなみに「三」は昔から縁起が良いとされており日本人は大好きな数字のひとつだ。
話を「新御三家」に戻そう。
西城秀樹さんをはじめ「新御三家」の皆さんが活躍されたのは1970年代、巷では山口百恵さん、桜田淳子さん、森昌子さんなど中三トリオも全盛の頃。
こちらもくくりは「三人だった」。
日曜日の朝11時には「スター誕生」などのオーディション番組が隆盛の頃だった。
皆、アイドルを目指して頑張っていたが、何故かしらその姿は現在のAKBとは一線を画しているように思われる。
山口百恵さんに至っては人気絶頂の僅か21歳で現役を引退している。
あの時のマイクを置くをシーンを覚えている方も多いだろう。
かたや西城秀樹さんは命の途絶えるその日までアイドルを全うした。
そう昔のアイドルは中途半端は生き方をしていなかったのだ。
「アイドルは恋愛禁止」とか「好きな人が出来たからアイドル辞める」とか次元の差さえ感じてしまう。
今頃、天国で「ヤングマン」が鳴り響いている。
旅立ってなお秀樹さんは天国でアイドルを演じていると思う。
合掌。