知らない間に過去に自分が習った交通ルールの常識が変わっている事がある。
最近、運転していると交差点でまぶしく感じることはないだろうか?
自分を含め皆さんは停車した際にはヘッドライトを消すように教習所で教わってきていないだろうか?
ところが現代はこれは当てはまらない。
ヘッドライトは夜間においては一度点けてたら、運転を終了するまで消してはいけないのだ。
その理由はいくつかある。
自分の自動車の存在をまわりに知らしめるため。
また再発信時に点灯忘れを防止するための2点が大きな要因の様だ。
ところが昔に比べて現在の車のヘッドライトは非常に明るい。
軽でもかなり明るく背後につかれるとハイビームにしているのかと思うことさえある。
そもそも停車時にヘッドライトを消すのは、そのあたりのトラブル防止の意味合いもあったような気がする。
また交差点の先頭の車がヘッドライトを点けていると交差する道路から入ってくる自動車は非常に眩しい。
またその前にいる横断歩道を歩いている歩行者が見えなくなる可能性もある。
でもルールが変わっているのであればそれに従うしかない。
そしてもうひとつもヘッドライトに関する事だ。
警察庁は2016年から交通の法則に関する教本で「前照灯は上向き点灯を基本」とした。
「上向き点灯」とはもちろん「ハイビーム」の事だ。
通常走行をハイビームにしろという事になる。
自分などはハイビームを受けると「ハイビーム返し」をしていた口だから、今までの「ハイビーム返し」が間違っていた事になる。
もちろん現状、街中を走っている車のほとんどが「下向き走行」をしている。
どうもこの現状の「ハイビーム走行」は「対向車がいない時」というただし書きが必要なようだ。
それであれば今まで何も変わっていないのだ。
要は現状ではかなりグレーな表現になっている。
だから当面は「下向き走行」をして対向車がいなくなったら「ハイビーム走行」という事でよさそうだ。
間違っても対向車からハイビーム走行をされてもパッシングなど「ハイビーム返し」をしない事だ。
トラブルのもとになりかねない。
法律は生き物というけれど「交通法規」は生死にかかわる問題になりかねない。
もうちょっとはっきりとした見解を皆に周知させるようにしないと困る。