千歳空港や福岡空港、那覇空港、伊丹空港など一部の空港を除き地方空港は苦戦を強いられている。
各空港は活性化のために空港名に愛称をつけて巻き返しを図っているが、その命名にも苦労がうかがえる。
命名の手法を8つのカテゴリー(観光資源並列タイプ、有名人・アニメキャラクタータイプ、クールタイプ、ご利益タイプ、形容詞装飾タイプ、花の名称タイプ、方言タイプ、難読タイプ)に分けてみた。
観光資源並列タイプとしては「たんちょう釧路空港」、「阿蘇熊本空港」、「富士山静岡空港」、「コウノトリ但馬空港」、「岩国錦帯橋空港」、「徳島阿波おどり空港」、「阿蘇くまもと空港」、「鳥取砂丘コナン空港」、「対馬やまねこ空港(対馬空港)」、「萩・石見空港」、「隠岐世界ジオパーク空港(隠岐空港)」である。
たぶんに地元観光協会の軋轢も調整してこの名前に辿り着いたのだろう。
その自治体の意気込みが伝わってくる命名だ。
有名人・アニメキャラクタータイプとしは「米子鬼太郎空港」、「鳥取砂丘コナン空港」、「高知龍馬空港」、「岡山もも太郎空港」だ。
「鳥取砂丘コナン空港」については観光資源並列タイプとかぶっている。
「げげげの鬼太郎」の作者、水木しげる氏および「名探偵コナン」の作者、青山剛昌氏とも鳥取県出身だ。
クールタイプとして「セントレア中部国際空港」、「マリンエア神戸空港」だ。
中部国際空港は地方空港ではないがかっこ良かったのであげてみた。
ご利益タイプとしては「出雲縁結び空港」、「徳之島子宝空港」だ。
なんともお守りになりそうなネーミングだ。
昨今はパワースポットブームに晩婚だからこの手ご利益系空港名は時代に乗っている感がある。
形容詞装飾タイプとしは「おいしい庄内空港」、「おいしい山形空港」だ。
この二つの空港はともに山形県内にあり県の意向で共通の名前になったようだ。
はっきり言ってコピーライターがつけるように見事な名前だと思う。
花の名称タイプとしは「宮崎ブーゲンビリア」、「五島つばき空港」、「えらぶゆりの島空港(沖永良部空港)」がある。
華やかで良いのだが冬場のシーズンオフはちょっと違和感がありそうだ。
方言タイプとしては「富山きときと空港」だ。
「きときと」とは富山の方言で「新鮮」とか「精力」など元気を表す方言だ。
空港名のインパクトとしては抜群だ。
難読タイプとしては「南ぬ島空港(石垣空港)」これ読める人いますか?
答えは、、、
「ぱいぬしま」と読んで「南の島」という意味だ。
これ本土の方はまず読めない。
日本は地方空港が多すぎるとも言われている。
ネーミング戦略は空港存続をかけた戦いだ。
ポイントは国内よりも海外かもしれない。