この数年前からコンビニなどでミネラルウォーターなどを常温販売している。
いまだにおいてあるという事はそれなりの数字をあげていると思うのだが、どうやってその数字をカウントしているのだろうと思う。
ご存じコンビニはPOS(point of sales販売時点)データでその販売数を管理している。
冷蔵品と常温のバーコードは同じはずだから実際の販売デ―タはないのかもしれない。
だから少数派のお客様のサービスの一環として販売しているのだろう。
そもそもこの常温飲料が売れているか否かは自分には興味がない。
それよりもこの常温飲料を欲しいと思われているお客様の目的だ。
たぶんに「お腹を冷やさないため」と「薬を飲むため」がその理由の上位だと思う。
一昔いや二昔前の日本であれば薬を飲む際の水というのはどこかで必ず無料で取得できていたはずだ。
そう日本人にとって「水」と「安全」は“ただ”だっだ。
ところが今となってみてはお茶も水も買うものとなってしまった。
時代の流れといれば時代の流れなのだろう。
コンビニが時代の流れにのって薬を飲む水までも販売品にしてしまったのだ。
そういう意味においてコンビニが変えたものに季節感がある。
だいぶ前になるがコンビニのアイスストッカーが突然大きくなって従来店の入口付近にあったものが、店内中央に移った。
これを仕掛けたのはセブンイレブンだ。
『冬に本当にアイスは売れないのか』というの既成概念を検証したのだ。
ところがいざ冬にアイスのラインナップを増やしたところ売上が伸びた。
その原因は気密性が高いマンションに住む人が増えて冬場でも暖かい部屋でのアイスのニーズがわかったからだ。
実際、自分もマンションに住んでいた事があるが、冬でも暖房をつけると部屋が暖かく乾燥するので確かに冷たいものが欲しくなった。
セブンでは当初夏場しかなかったかき氷を通年で揃えるなどアイテム数を拡充したためアイスストッカーが大きくなったというわけだ。
おでんや中華まんに関しても同じで夏場展開している店もある。
夏場に汗をかきながら熱いものを食べるが好きな客層は必ずいる。
もしくは冷房の効いた部屋で熱いものを食べるかだ。
常温の飲料を売るという今となってみれば普通な事も実はコンビニが検証を繰り返してきてわかった事だ。
コンビニのイノベーション。
次は何に驚かされるだろうか?