自分達が若い頃は、まず免許で次に車を購入するというレールが一本あった。
もちろんその目的は意中の女性の乗せるためであり、ある意味、男子としては非常に健全な自動車の購入動機だったと思う。
しかるに現在の男子は車を持ちたがらない。
下手をすると免許を持っていない成人男子もいる。
いくら価値感が多様化しているとはいえ、自動車のニーズが低下してしまったことに悲しくなってしまう。
原因はもちろんスマホやゲームなのだがそもそもの使用目的が違う事に違和感が感じる。
ゲームでしか解決できない事があるように、自動車でしか解決できない事があると思う。
これは自分だけの感覚なのかもしれないが、ミニバンで育った世代にとって、車はファミリーの移動する手段なのかもしれない。
そこには女性と二人きりで乗ってあわよくばという下心的な発想は生まれてこないんだろう。
前置きが長くなったが、カーシェアリングが人気だ。
特に車を持ちたがらない世代にとって、何とも楽で便利なシステムなのかもしれない。
ところでこのカーシェアリングというシステムとレンタカーとは若干異なる。
不特定多数の人間が利用するレンタカーに比べてカーシェアリングは、マンション単位とかもしくは会員登録した人のみ利用などかなり制約がついてくる。
カーシェアリングが良いのは、レンタカーに比べてかなり短い時間での予約が可能な事。
ただ給油や洗車などいろいろな取り決めが必要な事。
また乗りたい時にかならず空いているという保証がないことなどが問題点だ。
そもそも日本の車オーナーは世界でもトップクラスの税金を払っている。
ガソリンに関してもリッターあたり60円程度のアメリカに比べたらえらい高い金額を払っている。
おまけに車検もついてまわってくる。
車検は日本だけではなく欧米やアメリカの一部の州、また東南アジアの国などでも実施されているが、日本ほどは高くない。
日本は車検の際に徴収される重量税、自賠責保険などが、高さのイメージを増長させているかもしれない。
確かにこれだけ並んでくると、若い世代では車を持つのは面倒になってくるかもしれない。
今後、車をめぐる環境は電気自動車も巻き込み厳しくなっていくのは目に見えている。
日本の会社のおよそ10%は車に関わっているという現実を考えると、若い世代にはもっと車に関心をもってもらいたものだ。
欲をいえばもっと買って欲しい。
そう思うのは自分だけでなく、シニアの方も同じではないだろうか?