「まなミドル」はリクルートが発表した2018年のトレンド予測キーワードのひとつだ。
成長機会から外れ始めたミドル層(40~50代)が大学院や各種資格学校で学んで、今後の活躍の場を模索しようという動きのようだ。
自分もまさにそのどストライクの世代だがめんどくさがり屋の自分にはその意志は皆無だ。
さてその「まなミドル」に水を差すわけではないが、あるサイトで今後10年間に「淘汰される仕事や資格」というのがあった。
あまり具体的な職業をここで出すとその業界への誹謗・中傷と成りかねないのでここでは避けるが、あえて一つださせていただくと「ホームページ制作」というキーワードが出ていた。
思わず、ホームページ制作の学校に行った事のある自分としてはがっかりしてしまった。
もちろん現在、ホームページ制作を生業にしているわけではないが、今から10年前には今後の有望な仕事のひとつとされていたから驚いたわけだ。
コンピューターの世界には「日進月歩」ならぬ「秒進分歩」という言葉がある。
そう技術開発のスピードが秒単位で起きているという事になる。
でもそれはコンピューターの世界だけの話ではないと思う。
例えば世界情勢、教育、流通など目まぐるしいスピードで変化している事にシニアの皆さんは違和感を感じてはいないだろうか?
例えば身近なところでいうとスーパーのレジの無人化がどんどん進んでいる。
勇気のある方は無人レジに挑戦しているだろうが、今後、そのレジ自体がなくなる方向で世界は動いている。
商品についているタグを読み取ることにより決済をするシステムが実用化に向けて研究されているからだ。
よくAIによる仕事の減少が話題になっているが、それは技術職だけではなくレジ打ちというパートさんの仕事までも奪おうとしているわけだ。
話を戻そう。
シニアの皆さんが「まなミドル」で資格取得を目指したしよう。
もちろんそれは老後の生活費の補てんの意味あいもあるだろう。
充実した日々を過ごすためのツールにもなるだろう。ただ折角とった資格がその時に機能していなかったらあなたはどうなるだろう。
壮大なる時間の無駄使いをした事になってしまう。
自分は資格を取る事が無駄になると言っているのではない。
その資格の将来性を見極めて取る必要があると言っているのだ。
例えばその資格の保持者数を事前に調べて、人口で割ってみれば「飽和点」も見えてくる。
もう昔から存在するかなりの資格で飽和点に達していると聞いた事がある。
要はニーズがない資格はどんなに難関を突破しても仕事が無いという事だ。
「まなミドル」を否定はしないけど、もちろんその根底には収入増の意識は必ずあるはずだ。
まずは目指す資格の「需要と供給」の確認から学ぶ必要があるのではないかと思う。