一時期、外国人観光客(概ね中国人)に無許可でタクシーの営業(白タク)行為をしている中国人が増えて問題になっていた。
コロナ禍のもとだいぶその話も沈静化している。
今後、中国人の入国緩和が始まればまた違法な白タク行為が始まるのではないだろうか?
現実的に日本人で白タク行為をしている人もいるかもしれないが中国人ほど大胆ではない。
「白タク」の意味をご存じない方のためにその意味に触れておこう。
白タクは営業許可を受けないでタクシー業務をする事だ。
通常、タクシーは営業許可を受けると緑ナンバーを交付される。
そのため許可を受けていない車は緑ナンバーをつけないで白ナンバーで営業することになる。
そのため通称、白タクと呼ばれているのだ。
中国人の白タク組織はネット上で中国人観光客を集めている。
だからその実態を掴み難いのも事実。
また中国人客も日本の警察に質問された場合にドライバーを「友人」と言えと教育されていから癖が悪い。
中国人の白タク検挙にはかなり根気が必要になりそうだ。
一年延期された東京オリンピックが完全開催の方向に向けて動くようなら中国人による白タク営業はエスカレートしそうだ。
中国人はこと商売に関しては法律違反をしようが利潤の追求のためには本当に貪欲だ。
その姿勢だけは日本人も見習うべきところがあると思う。
ただし日本は厳正な法治国家である。
法律の範囲内で商売をしなくてはいけない。
御用になってしまっては本末転倒なのだ。
ところで白タクの罰則とはどうなっているのだろうか?
「道路運送法」においては「3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」となっている。
そう白タクの罰則は決して軽くないのだ。
またその白タクが事故を起した場合、自動車保険はどうなるか?
仮に保険に入っていても違法営業であれば保険会社が支払いを拒否する可能性もあるという。
語弊があるかもしれないが、日本人がやるには割の合わないビジネスだ。
利用者側も単に料金が安いからと言って白タクを利用するのは考えものだ。
「タダより高いものない」とか「安物買いの銭失い」という言葉がある。
先人達が「お金にケチるとろくな事が無い」事を言葉にして残してくれているのだ。
日本人は価値のある製品を作って利益を得る事を美徳としてきた。
中国的な発想には着いていかない事だ。