自分達シニア世代は「ブルーライト」という言葉を聞くと石田あゆみのヒット曲である「ブルーライト横浜」を思いだしてしまう。
この歌がヒットしたのは1968年の事だ。
なんとその時石田あゆみは僅か20歳だったというから驚きだ。
自分的には30歳ぐらいのイメージで捉えていたと思う。
余談はさておきさて今回のテーマであるブルーライトとは港町横浜の夜景に光る青いネオンの事ではない。
以前、某有名俳優が「文字が小さい！」と書類をばらまくテレビコマーシャルの中でブルーライトのカットにも触れていた。
そもそもブルーライトとはいったい何のか？
ブルーライトは「青色発光ダイオード」が発する光の事をいう。
青色発光ダイオードと言えば日亜化学とその開発に携わったＮ氏との間で裁判沙汰になったのは記憶に新しい。
青色発光ダイオードは後に、ノーベル賞の受賞までもたらした。
ノーベル賞を受賞するぐらいだから世紀の発明ということになる。
この青色発光ダイオードの恩恵をもっとも身近に感じる事が出来るのが信号機だ。
現在では「緑色をした青」から「青色をした青」に変わってしまった。
この青色発光ダイオードは電球の交換が不要で朝日や夕日の影響を受け難いという。
そして省エネルギーといういいことずくめの製品だ。
ところがこの青色発光ダイオードが発するブルーライトには目に影響を及ぼすという問題点がある。
青色発光ダイオードは主にパソコンやスマホのバックライトに使われている。
そこから発せられる波長は短くパワーが強い。
ブルーライトの画面を見ている人の目の網膜にまで届いてしまうというのだ。
結局、網膜の細胞が死滅する「加齢黄斑変性症発症」の原因になるとされている。
特に注意が必要なのはパソコンよりもむしろスマホの方だと言われている。
暇さえあればスマホを見いている人達は注意が必要だ。
偉大な発明がその後の世界に弊害をもたらすことは歴史上多い。
ノーベル賞の設立目的自体がそうだ。
爆薬の開発や生産により莫大な冨を築いたアルフレッド・ノーベルはその後たくさんの人間が爆薬によって命を落すことになった事にショックを受ける。
彼は遺言に「財産を人類のために貢献した人に分配される」と明記して現在のノーベル賞設立の礎になっている。
ブルーライトは適正な距離や時間であれば問題は無い様だ。
ただ「過ぎたるは及ばざるがごとし」である。
スマホは見るのはほどほどにしておいた方が良いだろう。