旺盛な中食需要を背景に、唐揚げ市場が熱を帯びている。
“巣ごもり”の長期化で消費者の“調理疲れ”も見える中、手軽に食卓の主役にできる唐揚げの持ち帰り需要が急増。
専門店は大きく売り上げを伸ばし、異業態からの参入も相次ぐ。
民間調査会社の予測では、2020年の市場規模は前年比2割の伸びが見込まれており、国産鶏肉にとっても商機が拡大している。
外食チェーン大手・すかいらーくグループの「から揚げ専門 から好(よ)し」では4月以降、売り上げが前年比50~60%増と大きく伸びた。
持ち帰りの比率は従来の4割から6割に増加。
「在宅勤務や外出の自粛で家庭での食事の頻度が増え、昼食の弁当などでの需要が高まった」という。
学校の休校もあり、幅広い世代から支持される唐揚げが人気を集めた。
同店は全国に96店舗を展開し、ムネ肉と手羽先の唐揚げで国産鶏肉を使う。
中食需要の高まりを受け、居酒屋など異業態からの参入も相次ぐ。
居酒屋チェーン大手のワタミは、18年にオープンした「から揚げの天才」の出店を今年から本格化。
7月上旬までに関東23店舗に拡大した。
販売構成比の9割を持ち帰りが占め、一部店舗では宅配にも対応する。
同社は「売り上げは想定の1、2割増しと好調。商店街の店舗では、おかずとして買う主婦層が多い」と話す。
神奈川、東京で飲食店を展開するローカルダイニング(神奈川県川崎市)は、川崎市の既存店舗を活用し、持ち帰り専門の唐揚げ店「宇佐からあげ禅閤」を5月下旬にオープンした。
原料は国産若鶏だけ。
1日平均50~60人が来店し、ムネ肉とモモ肉の唐揚げのミックス商品(100グラム280円、税別)が売れ筋という。(日本農業新聞)
確かにテーブルに唐揚げが並んでいると食事をするにしても酒を飲むしてもマッチする。
日本は今もっとも唐揚げに熱中しているのではないだろうか?
ただ過ぎたるは猶及ばざるが如し。
市場の飽和点をしっかり見極めるべきだろう。
日本企業の悪いところでひとつのブームが起きると関係ない業種まで一気に参入してくる。
ブームはあっという間に終わり痛い目にあう事になる。
バレンタインデーやホワイトデーなどはその典型だろう。
お菓子業界やネクタイ業界のみならずビールメーカー、衣料メーカー、花屋さんなどの多くが一気に参入して萎んでしまった。
となりの芝生が青く見えても異業種への参入は注意が必要だ。