タイトルを見て何のことだかさっぱり不明な方はパソコンに疎い方かもしれない。
パソコンのメールを日常的にご利用なさっている方ならこの言葉は比較的なじみがあるだろう。
子供の頃に学校で打たれた結核の予防接種の事を思いだした方はもっと良く見て欲しい。
「BCG」ではなくて「BCC」だ。
この二つのアルファベットはパソコンやスマホでメールを送る時に良く目にしているはずだ。
「CC」とは「carbon copy(カーボンコピー)」の略語だ。
「カーボンコピー」とは昔懐かしいカーボン紙で複写された文面を意味している。
例えばAの人にメールを送る時に、Bの人にもその内容を知っておく必要がある時に「CC」にBの人のメールアドレスを入れて送信をするというものだ。
ここで重要なのは主たる受けとり人はあくまでもAという事だ。
この「CC」はビジネスの場では非常に重宝されている。
営業担当者がお客様にメールを送る時に、自分の上司にもその情報を共有化させる事が出来るからだ。
この時に先方のお客様はメールを受け取った時に、先方の上司にもこのメールが一緒に配信されている事を把握できる。
ここが重要なポイントなのだ。
では「BCC」とは何なのか?
「BCC」は「blind carbon copy(ブラインドカーボンコピー)」の略となる。
「blind」とはもちろん「見えない」という意味だ。
先ほどのメールのやりとりで説明をしよう。
営業担当者が自分の上司のメールアドレスを「BCC」に入れて送信したとする。
今度はお客様は上司に報告されている事がわからないというわけだ。
ブラインドとはそういう意味合いになる。
そうこのCCとBCCをうまく使いこなせればビジネスも大きく変わってくる。
このあたりのさじ加減がうまい人が出世するのかもしれない。
さてシニアの皆さんもCCとBCCの使い方には注意が必要だ。
例えばシニアのグループで情報を一斉配信する時は「CC」も「BCC」も使わない事をお勧めする。
なぜあの人が通常配信で私は「CC」なのかといった揉め事になりそうだからだ。
メールは非常に便利なツールだが使い方を間違えると人間関係をおかしくする事がある。
メールの文字には「温度」がない。
相手は怒っているのか笑っているかもわからない。
つまるところメールは情報を伝達する道具でしかない。
その道具をうまく使いこなせるか人間の知恵が試されていると思った方が良いだろう。