ネット上のフリーマーケットサイト「メルカリ」には怪しい商品が並ぶ事が多い。
以前、「甲子園の土」なるものが販売されて話題になった事がある。
現在でも甲子園の土が入っている小瓶が最高値3000円程度で並んでいる。
商品が売れると左上に赤に白抜きで「SOLD」の文字が入る。
入っていないところを見るとそのほとんどが売れていないようだ。
そもそもどうやって甲子園の土である事を証明するのか?
ただメルカリ側も規定に反していない以上、出品を規制する事ができないらしい。
これはあくまでも自己責任の取引という事になるのだろう。
そういえば以前、メルカリでは現金が出品されて問題になった事もある。
額面50,000円についた価格がなんと59,500円。
俗に言う「貧困ビジネス」というものだ。
今すぐにでも現金が必要な人にとってこの異常な金利ももはやわからない。
クレジット決済で購入して一時的な金策をする事に利用されている。
結局、来月移行その金利分が乗った請求がやってくる。
自己破産するまで終わらない自転車操業だ。
本来、メルカリ側が認めていたのは古銭などの希少性の高い通貨や貨幣だった。
現状は「現行流通している国内外の貨幣、通貨、仮想通貨」は出品を禁止となっている。
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しかし何故こんな取引がまかり通るのか?
それはメルカリ独特のシステムに関係ある。
「らくらくメルカリ便」などは宛名書きが不要で匿名で配送する事ができる。
つまり誰から誰に商品が売られたのかがわからないのだ。
二年前に急性心不全の為に亡くなった西条秀樹さんのお通夜、告別式でファン配布されたポストカードがメルカリやヤフオクに出品されて問題になった。
自分はメルカリやヤフオクをたまに利用する。
不要になったものを必要とする方に転売するには非常に合理的だ。
しかしこのシステムを使う人間側に道徳心の無い人がいる事も事実だ。
うがった見方をすれば小銭欲しさに葬儀に出席したのかと思える。
本当のファンならこんな行為は絶対しないはずだ。
このポストカードの出品も甲子園の土と同じく犯罪行為ではないのでメルカリやヤフオク側も規制をし難い。
あとは出品している側の性善説を期待するしかないのだ。
犯罪をしなければ何を売っても良いのか?
儲かれば何を取引しても良いのか?
故人が悲しむ様な取引だけは止めてほしいものだ。