世界の人の五人に一人はイスラム教徒と言われている。
そのイスラム教徒の方が日本に来て困るのが食事の問題だ。
イスラム教徒は宗教上の理由から豚肉を食べない。
だからと言って寿司屋なら問題ないという理屈にならない。
イスラム教徒は「ハラ―ル認証」を受けているレストランを探す必要がある。
我々シニア世代も時代の流れに沿った情報にはアンテナを張っておかないといけない。
特に食文化は身近な話題だけにトレンドだけは押さえておきたいところだ。
さて最近「ビーガン(ヴィーガン)」なる言葉を耳にする事が増えたのではないだろうか?
そもそもビーガンとは何なのか?
ビーガンを語るうえで重要なのが「ヴィーガニズム」という言葉だ。
ヴィーガニズムは日本語で「絶対菜食主義」と訳される。
それでは一般的な「ベジタリアン」と何が違うのか?
ヴィーガニズムにおいては動物系の食材を一切口にしない。
実をいうとベジタリアンは解釈は非常に広い。
牛乳やヨーグルトなど乳製品を許容しているものは「ラクトベジタリアン」という。
「ラクトベジタリアン」に卵などを許容しているものは「ラクト・オボ・ベジタリアン」という。
さらに「ラクト・オボ・ベジタリアン」に魚を許容しているものは「「ペスコ・ベジタリアン」」という。
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卵を動物と解釈するか否かが一つのポイントだろう。
一言にベジタリアンと言っても解釈が多いのに驚かされる。
さてヴィーガニズムにおけるビーガンは絶対菜食主義なので植物以外の食品は一切排除される。
これは前述の「ハラ―ル認証」と同じぐらい日本ではハードルが高い食事になりそうだ。
例えばドレッシング一つにしても原料を遡って調べていかないといけない。
実は自分も「トランス脂肪酸」を摂取したくないがゆえに「マーガリン」が入っている食品を避けていた時期があった。
でもそれは無駄な作業であるという事がすぐに理解できた。
ほとんどの菓子やパンはこのマーガリンを抜きにして作る事はできないからだ。
欧米では評判の良くない「トランス脂肪酸」が日本では大手を振って使われているという現実がここにある。
日本では今後、ビーガンは定着するのか?
またビーガン向けの食材が増えるのか?
これに関しては少々難しいだろう。
究極的にはこれを実現するには「自給自足」しかないように思える。