バイクはカーブを曲がる際に曲がる方向に車体を倒してコーナーリングを良くするのが基本だ。
自分が原付のバイクに乗っていた頃に苦手な方向があった。
それが右方向だ。
これは自分だけに限った話ではない。
バイクに乗ったことがある人なら誰しもが経験する事だろう。
多くの人が車体を左に倒すより右に倒す方に不安を感じている。
自分なりにその原因を考えてみた。
そこで導きだした仮説が「利き手」が地面に接近する説だ。
もし転倒して事故を起こせば利き腕を使えなくなるという恐怖心から来ているのではないだろうか?
ところがいろいろな話を聞くとそうでもないらしい。
実をいうと陸上のトラック競技やスピードスケートのトラックもすべて左まわりだ。
もしかすると人は右まわりが苦手なのか?
実をいうとこの「苦手な右まわり」には諸説あって結論がでていない様だ。
その諸説を少し紹介してみると「心臓説」、「肝臓説」あたりが有名だ。
「心臓説」は心臓が中心部より少し左寄りにあるので左回りを得意としているもの。
そして「肝臓説」は人間の体の中で一番重たい臓器である肝臓が右側にあるので、そのバランスをとるためと左回りを得意としているもの。
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ただどちらも仮説の域をでていない。
ところでこの左回りの法則はマーケティングにも活用されている。
普段何気なく利用しているコンビニエンスストアは左まわりに店内を回遊するように設計されている。
店舗を入って左側に行くと雑誌売り場がある。
その次のソフトドリンク売り場を経由して売れ筋の弁当、総菜売り場へと回遊させている。
最近のコンビニはだいぶ変則的になっているが以前、皆さんはそのように店内を回遊させられていたのではないだろうか?
実をいうと二股に分岐した道でその判断を任せるとおよそ70%の人が左側を選ぶというデータがある。
これは身体的なものというよりも精神的にも左方向に信頼を置いている事になる。
そうなるともう人間の持つDNAの話になってきそうだ。
蜂が本能で黒いものを攻撃する。
また鮭が産まれた川に俎上する。
生まれたての亀の子が海にむかって進みだすなどと同じ本能に近いものだと思われる。
人はなぜ右まわりが苦手で左回りが得意なのか?
人間は太古から右側に進む事で何かしらのトラブル巻き込まれてきた事への警鐘をDNAとして受け継いでいるのかもしれない。