「人口減少社会」という言葉がある。
「人口減少社会」とは出生数よりも死亡者数が上回る状態の社会を表す。
多くの先進国がこの状況下にある。
日本の人口減少社会は2000年代後半または2010年以降にその状態に入ったと言われている。
「2045年市町村将来推計人口ランキング」という資料がある。
「2045年市町村将来推計人口ランキング」といれてググればすぐ辿りつく事が出来るだろう。
2015年から2045年の日本国内の市町村の人口をランキング形式で表している。
2045年といえば僅か20年後だ。
自分が生きているかどうかはわからないがこの資料を見ると日本の将来が不安になってくる。
2045年の推計人口ランキングのベスト5は
1.神奈川県横浜市 344.6万人(-7.5%)
2.大阪府大阪市 241万人(-10.4%)
3.愛知県名古屋市 217.3万人(-5.3%)
4.北海道札幌市 180.5万人(-7.5%)
5.福岡県福岡市 165.4万人(7.5%)
になっている。
人口の後にカッコ内で表記されているパーセンテージは2015年の人口との比較を表わしている。
上位の5都市は現状とあまり変わりがないように思えるが問題はカッコ内の数字だ。
福岡市を除いてすべての都市が減少になっている。
首都圏では東京を上回る人気を誇る横浜市。
関西圏の雄であり商都である大阪市。
中部圏を一都市で牽引してきた名古屋市。
東京以北で最大の都市である札幌市。
これらの都市すべてマイナスになってしまうのだ。
九州でもっとも元気のある福岡市がプラスになっているのはせめても救いだろう。
ちなみに東京都は区部でランキング入りしてのでトップ10にも出てこない。
ただ東京都の中でも勝ち組、負け組みがはっきりしてきている様だ。
足立区の増減率はなんと-12.6%。
東京都といえども安泰とはいえない。
どうしてこんな事になってしまうのか?
それは前述の日本の人口減少社会の影響だ。
実は日本の総人口は2015年から2045年の間におよそ2,000万人も減るとされている。
2,000万人といえば100万都市の20個分だ。
単に隣町に多くの人が引っ越ししたというレベルではない。
日本の人口減少は恐ろしいスピードで進んでいる。
大都市がこの状況だと心配されるのが地方都市だ。
-40%以上が予測されている都市もある。
-40%といえば人口が半減するぐらいの話になる。
都市機能が維持できるかも怪しい。
-40%以上が予測されているのは、宮城県石巻市や大阪府門真市そして群馬県桐生市などだ。
大阪府門真市にいたっては大阪市に隣接している都市だ。
これは少々厄介かもしれない。
さてそこで気になるのが整備新幹線だ。
特にフル規格で否かで揉めている長崎新幹線は問題だ。
長崎市の予測はおよそ12万人減で-27.6%。
佐賀市の予測はおよそ2.7万人減で-11.3%になっている。
この状況下でフル規格新幹線を進めて大丈夫なのか?
長崎新幹線が負の遺産にならない事を祈るばかりだ。