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タワマンは失敗か?

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今回の台風被害でもっともマスコミの注目が集中したのは武蔵小杉のタワマンではないだろうか?

武蔵小杉は川崎市中原区にある高層マンションが立ち並ぶ地域だ。

 

ここ数年は関東の住みたい街でも上位につけている。

東急東横線にJR南武線、JR横須賀線が乗り入れており東京駅にも渋谷駅にも新宿駅にも、はたまた横浜駅にも一本で行ける立地が人気の理由のようだ。

 

林立している武蔵小杉のタワマンの高層階に住む事はステイタスになっている。

ところで最近は新幹線に乗ってるとちょっとした地方都市の駅前にもタワマンが立っている。

 

25年後に人口が増えている都市がある

 

地方都市では駅前の一等地に作られる場合が多く、その街のランドマークになっている。

どうせ購入するんら地元を見渡せる所に住みたいという事で高層階から埋まっていくようだ。

 

ところでこのタワマンにはかなりの問題が潜んでいる。

日本のタワマンは1976年に住友不動産が埼玉県与野市(現在のさいたま市)に高さ66mで21階建ての分譲マンションを販売したのが元祖と言われている。

 

本格的に普及したのは1997年で容積率の規制緩和によるもだの。

この当時に作られたタワマンがやっと築20年をむかえる。

 

という事で日本でのタワマンの歴史はまだ20年しかない。

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マンションにお住まいの方ならご理解いただけると思うが、マンションは15年程度に一回「大規模修繕」が必要になる。

紫外線や雨風による外装の劣化の修復、また給排水設備のメンテナンスなどだ。

 

タワマン「大規模修繕」はその高さから費用が非常に割高になる。

一節には一般的な低層階マンションの二倍以上とか。

 

なぜ故に高額になるのか?

それは高層階なために足場が組むことができないからだ。

 

「リフトクライマー」なる「移動昇降式足場」を使用するからとされている。

比較的富裕層が住むと言われているこのタワマンだが、居住者すべてがその高額な大規模修繕の積立金を払っているけるか甚だ疑問だ。

 

 

また鉄筋コンクリート製のマンションの法定耐用年数は47年とされている。

これは若いうちにマンションを購入した人は存命の間に建替え問題が生じる可能性がある。

 

建て直すにしても壊すにしても移動するにしても相応の費用が必要になる。

タワマンならその問題はさらに深刻だ。

 

タワマンは失敗か?

購入した人はもちろんそんな事は思いたくもないだろう。

 

では47年後にあなたはマンションを建て直す費用を捻出できるだろうか?

 

地方都市のタワマンは時限爆弾

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