一般的に地下鉄敷設の条件としてその都市の人口規模が100万人と言われている。
100万の人口がいないと地下鉄という高額な投資に見合う収入が得られないという事だ。
だから日本の地下鉄がある都市で一番人口が少ないと思われる仙台市でも人口はおよそ108万人もいる。(千葉県の船橋市には東京メトロ東西線が走っているがこちらはあくまでも東京都の地下鉄なので船橋市はカウントしない)
だから100万人を割る様な都市はモノレールで対応する事になる。
千葉市や北九州市などがそうだ。
ところで地方の都市の地図を見ているとついつい地下鉄計画を立てたくなる。
人口が100万にも満たない都市でも仮想で敷設してみるのは楽しい。
ということで今回、食指が動いたのは福岡県の久留米市だ。
久留米市は福岡県で3番目、九州地方内でも8番目の誇る人口(およそ30万人)の街だ。
世界一のタイヤメーカーであるブリヂストンの企業城下町としても有名だ。
なによりこの街が凄いのは明治維新後の1889年に市制が施行されている事だ。
つまり日本で最初に市制施行された31市に含まれている。
それだけでも歴史がある事がわかる。
ちなみ市制施行された31市とは京都市、大阪市、堺市、横浜市、神戸市、姫路市、長崎市、新潟市、水戸市、津市、静岡市、仙台市、盛岡市、弘前市、山形市、米沢市、秋田市、福井市、金沢市、富山市、高岡市、松江市、広島市、下関市、和歌山市、高知市、福岡市、久留米市、熊本市、鹿児島市になる。
ほぼ各県の県庁所在地クラスが集まっているだけに久留米市の凄さがわかるところだ。
ちなみに久留米市は市制施行された都市の中で一番人口が少なかった。
久留米市内にはJR鹿児島本線をはじめJR久大本線に西鉄天神大牟田線と鉄道網はかなり充実している。
駅の総数は27にも及ぶ。
ただ東西のつながりはあまり良くないようだ。
ということで今回は久留米市内を西から東南に結ぶ地下鉄路線を計画してみた。
起点は「久留米駅」で終点は「陸上自衛隊久留米駐屯地」となる。
久留米駅
↓
本町
↓
日吉町
↓
西鉄久留米
↓
久留米市美術館前
↓
久留米大学前
↓
矢取西(競輪場入口)
↓
久留米信愛高校前
↓
陸上自衛隊久留米駐屯地
というルートになる。
久留米駅から明治通りを西鉄久留米駅方面に向かい久大本線の久留米大学前から南に進むルートだ。
コンパクトにまとめられたと思うが地元の方のご意見はいかがだろうか?
久留米市は福岡市の都市圏に組みこまれている。
今後2045年に向けて福岡市の人口は僅かながらも増える傾向だが久留米市は減る予測がでている。
あくまでもこの地下鉄計画は自分の独断と偏見による仮想地下鉄だ。
実現する可能性はかなり低いと思われる。