今年の10月1日からセブンスターが一箱510円に値上げされる。
昨年の10月に500円に値上げてされて以来再びだ。
といっても非喫煙者である自分には何も関係のない話だ。
健康に悪いとわかりながらも納税されている方々には頭の痛い話だろう。
でもこのご時世に頑なに喫煙を続ける方々は相当、頑固な性格だと思う。
もう一桁増えないと禁煙する事はないだろう。
しかし煙草一箱がワンコイン以上だとすると一服する度に25円が煙とのなって消えていく計算だ。
何ともはかない煙に思えてしまう。
実をいうと自分も若い頃は煙草を吸っていた。
学生時代は特に麻雀をする際にかなりヘビースモーカーになっていた記憶がある。
麻雀ではリーチをかけると煙草を吸う事が流行っていた。
ちなみにこれを「テンパイ煙草」という。
「テンパイ」とは当たり牌をツモってくるか誰かが振り込めば上がれる状態を意味する。
まわりメンツが苦悩する顔を見ながら吸う「テンパイ煙草」が格別の味だったというわけだ。
徹マン(徹夜麻雀)をすると一晩で三箱吸う時もあり、朝は煙草の吸い過ぎで吐き気がするほどだった。
当時吸っていたのが「ハイライト」で確か一箱150円だったと思う。
アルバイトの給料が出たらカートンで買っておくのが習慣だった。
そんな自分も結婚をすると急に周囲に健康志向の風が吹いてくる。
皆、結婚して奥さんから「禁煙勧告」が出始めるからだ。
自分が一念発起した禁煙の年齢は28歳だった。
一日目はとにかく落ち着かなかった。
これがニコチンの中毒症状なのか?
三日目があたりが一番きつかったと思う。
そして2週間目を迎えた日に思わず煙草を口にしてしまった。
一服するとくらくらする。
そう始めて煙草を吸ったあの時の感覚である。
もはや美味しいという気持ちにはならなかった。
自分はそのまま煙草と灰皿を捨ててしまった。
何と2週間の禁煙で煙草と完全に縁を切ることができたのだ。
それからは友人と酒を飲みに行って煙草を勧められても口にすることはなかった。
今から思うとそれほど好きで吸っていたのではなかったのだ。
シニアの方にもなかなか禁煙を成功できない人も多いと思う。
残りの人生をこのまま煙草と心中するという人もいるかもしれない。
しかしこれだけは覚えていてほしい。
煙草を止めた人が実感する事がある。
それは喫煙者は臭いという事だ。
とにかく臭い。
吐き気がする事もある。
喫煙者は煙草により自分の口元の臭いもわからなくなっているのだ。
一服25円の税金を払って不健康になるのは確かにあなたの自由だ。
ただあなたはその臭いという公害をまき散らしているのを今一度認識した方が良いだろう。
禁煙に年齢はない。
まさに今でしょう。